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2020.10.10 『於曽牛山』(おそうしやま・898m)  急登の一本尾根を登る

 金曜の『エチナンゲップ山』のあと、

翌日予定の『於曽牛山』近く、

「額平川」の河畔で車中泊とした。

寒くて夜はエンジンをかけずに、

なんとかがんばるのが大変だった。

そして22時ころ就寝だがやはり寒く、

うとうとしたまま朝を迎えた感じだ。

温度計を見ると3℃。

寒いわけだぁ~

しかし今から冬用のシュラフを使うのはもったいないしぃ・・・

 この朝『幌尻岳』に向かう町道「豊糠糠平線」の、

「岩内橋」から約1.5kmほど進んだところから、

「寿都似林道」に入った。

ところがこの林道は、

両側の笹が伸びて車の 側面を擦るので、

すぐにバックした。

車の側面を傷つけたくはない。

それで町道を200mほど戻ったところに、

広い駐車スペースを見つけて「ホッ・・・」。

 7時50分、「寿都似林道」入口。

林道を歩いていくと、

すぐに額平川を渡る橋が現れた。

橋の欄干にはひらがなで、

「すどにばし」と表記されていた。

この林道奥には『寿都似山』(点名:すつにやま)がある。

また流れる川は「シドニ川」だ。

どうして読み方が違うのかねえ・・・

「すどにばし」を渡って間もなく、

8時10分、右手の尾根に取り付いた。

ここも植生が予想通りで、

下草が薄くて気持ちよく歩ける。

ただ地形図を見ると、

一本のスッキリした尾根ではあるのだが、

等高線が狭く混み合い、

傾斜のきつさが伺える。

それで今回はピッケルを用意した。

そしてそれは正解で、

ずいぶん助かった。

尾根は地形図通り斜度がきつく、

一歩一歩ゆっくりゆっくり登っていく。

この老体には堪える登行だ。

一気に(実際には休み休み)350mの急登に耐え、

ようやく傾斜が落ちてホッとする。

そして地形図上の「627m」標高点。

しかしまだ全行程の3分の1に過ぎず、

先が思いやられる。

その後また急登となり、

その後は緩急を繰り返すパターンとなった。

また、Co.700辺りからは笹が出て、

それは高度を稼ぐほどに濃くなっていった。

その中にはシカ道が現れたり消えたり・・・

人の踏み跡のような形跡も、

現れたり消えたりを繰り返す。

そしてようやく、

10時50分、『於曽牛山』(二等三角点)。

三角点標石が笹に埋もれていたので、

早速周りを刈り取りきれいにしてやった。

二等三角点からの展望は、

木々の間から冠雪した『幌尻岳』をはじめ、

『戸蔦別岳』から『北戸蔦別岳』、

更には『1967m峰』から 『ピパイロ岳』まで見える。

また近い位置には『チロロ岳』や『二岐山』などが、

手に取るように確認できた。

 下山はまたピンテを回収しながら下る。

傾斜のきついところは木々につかまったり、

手を地面につくば面も。

単独だと怪我をすると大変なことになるので、

いささか緊張の下降だ。

しかしながら、

それでも下部で登路の尾根を外れて下った。

一本筋の通った尾根でも、

下降となるとわかりにくい箇所があるものだ。

結局登路の取り付き点から、

200mほど奥で林道に下りた。

そして確認できた、

そこに林道の決壊箇所があり、

この林道が既に廃道となっていることを。

林道入口からわずか1.5kmほどしか車で入れない。

どこもここも林道は、

現地に行って確認してみなければ、

それが利用できるのかわからない現実が続く。

従ってこの奥に進むためには、

自転車か徒歩しか手段がないと言うことだ。

『寿都似山』が難しくなった。

 13時05分、駐車地。

きつかったがいい山だったあ!

麓の豊糠から見る姿もなかなかいい。

このあと翌日の天候がはっきりしないし、

もう寒いところでは寝たくないという思いで、

とりあえず栗山まで戻った。

 

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