2018/11/29(木) 天気:晴れ時々曇り
メンバー:szt,koz→きくりん,yuka,他2名.
もともとは1年生会員のkozくんがパートナーの方と企画したツアーだったものに,もう一人の1年生会員のロープワーク練習を捻じ込んでしまえ!と仕上がったこの山行.さすがに企画立案者のお邪魔にならぬよう,手練れを刺客?としてお招きし,わたしとしても約半年ぶりのフリークライミングをする運びとなりました.
諸事情により,下の無料市営駐車場からえっちらおっちら荷物を担ぎ上げ,その担ぎ上げた荷物を身につければハイ準備は完了です.
滝のそばの黄葉はとてもキレイでした.
kozくんとその相棒さんは,【水漏れ甲介】でアップとか.kozくん,【水漏れ甲介】は登っちゃったって?個人的にはそのルート,初めてやった時にはグレード以上に感じたよ.ではお手並み拝見とジィっと見ていると,残念ながらテンションがかかる.
そう,それは無我夢中でやっていると,なんだかわけわからないうちに登れてしまうという『オンサイトあるある』.でもって,「行けるっしょ」と思って触ると無残な結果に終わってしまうという,『まさかの再登ちっともできないあるある』...これらのあるあるはセット販売ともいえる鉄板あるあるである.
一方,相棒のKさんはスルスルときれいなムーブで2回RP.なんでもボルダーの【エイハブ船長】,【忍者返し】はやっつけたとか.通りでムーブがキレイなはずです.物腰の低い語り口といい英国紳士の佇まいを感じるのは私だけか?
さあ,残るは初岩場のyukaさん.トップロープを張って【クゥ】にトライ.すると,どこからともなく「足を高く!」と天の声が.振り向くとそこには刺客?いや失礼,助っ人のマダムMが後ろに立っているではないか.そういえば私も3年位前,【鼻カンテ】に初めて取付いたときに天の声の言うとおりに手足を出したよな~,と懐かしさに浸る.そんな天の声に素直に従い黙々と手足を動かす1年生会員の二人.その素直さはこれからの技量アップにきっと貢献してくれるでしょう.
華麗なる登りのマダムMと,真剣に(しているはず!)ビレイするyukaさん.
屈強な二人はそれぞれの課題に取り組むこともあり,残りの面々は簡単なルートへ移動する.そこでダブルロープを使いマルチピッチのビレイ,ロープワーク,コールの意味,ギアの回収,懸垂下降,ロープの回収などを確認.山に入り一番使用頻度が高くかつ自分の命に係わる懸垂下降はだいぶ慣れてきたみたい.これ,ミスると命とりですからね~.いつも気を抜かないように,わたしもたまに練習するんですよ~.
だいぶ慣れてきましたかな?
ロープたたみにも自主的に取り組まれる.覚えることはいっぱいです.
軽く昼食をとった後は,yukaさん右の壁に移動し今度はトップロープで【新人クラック】に取付き,クライミングの練習.
正直テンションがかかると思っていたが,「足を開く,足を開く,ブツブツブツ,,,」とつぶやきながら,yukaさんあれよあれよと登っていってしまう.クライミングの厳しさを叩き込むつもりが,もしかして楽しさに目覚めてしまったかも?こちらとしては苦しむ姿を見ようと思っていたのに,拍子抜けである. それにしても,初岩場にもかかわらずお見事な登りでした.
【新人クラック】,ノーテンで完登.
一方の屈強なる二人組はと言いますと...
ジェントルマンKさんは【羚羊ハング】を2トライ目でRP.そのままマダムMのおすすめもあって【張り付くシーマ君】に手を出したとか.
kozくんは宿題となっている【ドライアイスセンセーション】にトライ.こちらは残念ながら苦戦しているみたい.ジェントルマンKさんから,「きくりん,上の方はガバがいっぱいあるよ~」と的確なアドバイスがあるもののトップアウトできず..でも考えてみればフリーの外の岩場が今日で2日目なんだから,リードでトライしていることを考えると上出来では?...んっ??きくりん???
なんでも,クライミングなんていう力の入ることをやっているから,少し力の抜けるくらいの呼び方の方が冷静になれるのではということで,職場の先輩にあたるジェントルマンKさんにこう呼ばれているとか...実は,我が会には同じ名字が2組4人いる.kozくんはその中の一人でどう呼ぼうか迷っていたのがホントのところ.これからわたしはあなたのことを「きくりん」と呼ぶことにするよ.会のほかの人はどう呼ぶかわからないけどね.
【ドライアイスセンセーション】下部をトライ中のきくりん
【ドライアイスセンセーション】の上部.この日はトップアウトできました~
【張り付くシーマ君】すぐに登れることでしょう.
1年生会員の二人はそれぞれ刺激になったみたい.私としても名前問題が片付き,あぁすっきり.有意義な1日となりました.
szt