2019/8/8 奥多摩・水根沢谷
■とある猛暑日の話。
今日という日が始まった瞬間から、気温は25度越え。
最高気温は35度を超えるらしい。
ラジオから聞こえるそんなニュ-スを聞きながら、車を走らせる。
樹幹から覗く先には深緑の山々。
もはや耳に馴染んだ蝉の声。
こんな休日に向かうべきは、そう。 あの、水と緑の楽園だ。
■”沢登り”という遊び。
木々に守られ、沢風に吹かれながら。
自然の涼は心地良い。 何故、街はあんなにも過酷な暑さなのだろう。
時に流れに浸かって滝身に取りつけば、たちまち「涼しい」を通り越し、寒さに震えることすらある。
なんでだろう。 こういうとき、何故かみんな笑ってるんだよね。
真夏の「水遊び」は最高に楽しい。
水根沢はお手軽に楽しめるウォ-タ-パラダイス。
行程も短いので、時間を気にせず水遊びが楽しめる。
盛夏なら、何度来ても飽きることはない。
第一ゴルジュで水と戯れ、 第二ゴルジュで流れに立ち向かう。
そしてメインは半円の滝を手足のツッパリで越える。
同行のAkiさん。
この日、沢デビュ-。
難なく滝滝を越えてくる。
身体能力が高く、素質は充分。
半円の滝をウォ-タ-スライダ-にして楽しむこともできるようだけど、ちょっと怖いよね。
■沢で自炊。沢キャン。
沢登りも一段落したら、次の遊びに突入だ。
「水遊び」からの「火遊び」
沢での焚火は癒しのひととき。
せっかくだから焚火で自炊。
日帰りなのに、「沢キャン」(沢でキャンプ)を楽しんじゃいます。
流木を集めて、火床を作る。
少しずつ火を大きくして煮炊きできるようになったら、いざ。
ジェノベ-ゼ&オイルサ-ディン。
パンは焚火で炙ってホカホカに。
くつろいでいると、後続の御二方が遡って来た。
それぞれに水との戯れを堪能したようで、イイ顔していらっしゃる。
同日、同ル-トを辿った同志に、もはや共感の念を禁じ得ません。
焚火を囲ってのおしゃべりにも花が咲くというもの。
■雷鳴
ほどなく、雷鳴。
ここは早めの撤収が吉。
焚火の後始末をしっかりしてから林道までひと登り。
とにかく、沢での増水程怖いものはありません。
下山途中、雷雨。
雨が落ちると、あれだけ騒がしかった蝉の声は鳴りを潜める。
そして代わりに聞こえるのは、雨が木々の葉を叩く音。
まるで、万雷の拍手で今日の沢旅の最後を祝福されているかのよう。
これがまたイイ。
雨の山も捨てたものではないのだ。
■とある猛暑日の話。
今日という日が始まった瞬間から、気温は25度越え。
最高気温は35度を超えるらしい。
こんな休日に、あなたならどうするだろうか。
sak