「勇気」が湧いてきた!
第2の見方 生き直し2013-08-22 01:29:58 | エリクソンの発達臨床心理 能動的再体験が、激しい怒りと恥も笑...
日ごろから、お休みを大事にしたい、と言うのが私の主張です。しかし、今回「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)が改正されて、来年から、8月11日が祝日、お休みになるようです(http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html)。私はこれに大反対です。
今晩は、「お休み」を考えます。
「山の日」(8月11日)がお休みになると、祝日が年間16日になると言います。他の先進国ですと、祝日は年間10日くらいが多いそうですね。アメリカは10日、イギリスは9日、スウェーデンが15日、ドイツは9日、ロシアが17日…(http://www.longtalker.net/world_holidays/europe/uk.html)。ただし、ロシアの場合、1月1日~8日が8連休になっているのが特色ですね。こうなると、祝日は、欧米に比べると、日本の祝日は多いですね。
「政府は、日本市民がお休みを採ることに熱心」なのでしょうか?
私は、日本に祝日が増えるのが、ウソとゴマカシ、であると強く感じています。しかも、「お休みが増えます」と言われて、私のように反対するのは、「チュット頭がおかしいんじゃぁないの?」という人くらいでしょ。大体の人が、賛成、歓迎しますでしょ。何故私は、祝日を増やすことに反対なのか? それは、「祝日を増やしたって、働く者の労働環境の改善に繋がらない」、と強く感じるからですね。言葉を換えれば、祝日を増やすのは、「政府は、日本市民がお休みを採ることに熱心」に見せるポーズに過ぎない、と私は考えているからなんですね。
私は、日本人の働き方の外形的(外から見える)特色は、1)残業、しかも、ただ働き残業(ただ働きを「サービス」と呼ぶのに、強い違和感を覚えます)が長い、2)有給休暇が少なく、しかも、有給休暇がなかなか取れない、3)基本給(ベース)が安い、つまり、景気で増減するボーナスが年収に占める割合が大きい、ということです。今晩は、その内、「2)有給休暇が少なく、有給休暇がなかなか取れない」を中心に考えたいと思います。
ヨーロッパですと、特にバカンスという言葉の発祥地、フランスでは、連続5週間までバカンスが取れるような法律があるそうですね。まあ、フランスでなくても、1か月程度は連続して休むのは、ざらでしょうね。国際労働機関(ILO)は、「第54回総会で1970年6月24日に採択されたILO第132号条約では、労働者の有給休暇は1年勤務につき3労働週(5日制なら土日以外に15日、6日制なら日曜以外に18日)以上とされている。また、休暇は原則として継続したものでなければならず、事情により分割することができるが、その場合でも分割された一部は連続2労働週以上でなければならない。また、原則として放棄してはならないものとされている」という訳ですね。ですから、3週間か、4週間くらい休むのが、当たり前だ、になる訳ですね。
しかし、日本は、半世紀近く、この条約を批准していないんですね(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E6%AC%A1%E6%9C%89%E7%B5%A6%E4%BC%91%E6%9A%87)。企業が反対しているからですね。企業から献金をもらって、議員に当選している、自民党の議員連中は、企業の反対することは基本的にやんないでしょ。
このように見てくると、政府は、日本市民がお休みを採ることに非常に消極的なことが分かりますでしょ。その消極的姿勢を、ウソとゴマカシ で隠すために、「海の日」に続き、「山の日」が祝日になった、というのがことの本質です。本末転倒ですね。
私は、少なくとも、連続して3週間休める社会、基本的に残業がない社会、景気で給与が増減しないシステムのある社会、の方(つまり、今のヨーロッパのような社会)が、今の日本の社会の比べて、遥かに人間的だと思うんですね。そのような、人間らしい暮らしが出来る社会にしていくのが、政治の使命ですし、民主化だと私は考える訳ですね。
ですから、あなたが、もし「タコツボ型」人間でしたら、それを早く卒業して、広い社会、世界に目を向けて、世界標準、「人間らしい暮らし」の出来る社会を目指そうじゃぁ、ありませんか!