エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ブルース・ペリー教授も男泣き

2016-06-27 01:36:00 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
陽気で楽しいは、うつる!
  エリクソンは「プレイセラピーで大いに役立つのが、おもちゃのある遊びの小さな側面のおかげで、セラピーをする子どもは、危機をはらんだ願いやテーマを、隠さず表現できる、という......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子どものセラピーすれっからしののビョーキの人のウソとゴマカシという狂気が続けば、精神病となり、20年早死にですが、真実なセラピーがあれば、劇的な発達を遂げることが可能です。子どもがどちらを望むのかは、火を見るよりも明らかです

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.134の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ジャスティンが退院してから2年後、1通の手紙が小さな町からクリニックに届きました。それは、フォスター里親さんから、この少年ジャスティンの近況を知らせる手紙でした。ジャスティンは良くなり続けていて、かつて誰も想像しなかった発達のいろんな一里塚を急速に歩んでいるようでした。今は8才になり、幼稚園に行けるようにもなっていました。ジャスティンがキチンとした身なりをした写真も同封されていて、お弁当を抱え、リックを背負い、スクールバスの隣りに立った写真でした。その写真の裏には、クレヨンでジャスティンが自分でこう書いてあったんです、「ありがとう、ペリー先生、ジャスティンより」。私は泣きましたね。

 

 

 

 

 

 これだから、心理臨床は止められませんね。 

 

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学問の成果 vs キチガイ(人格障害)の誤謬

2016-06-26 08:37:12 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
アベシンちゃんの「僕は、お殿チャマ」と頭をポカリ
   母親から大事にされる幸せ  損を承知で、捨て身で子どもとの≪真の関係≫に忠実であることは、最深欲求に応えることでもあるんですね。p39の6行目途中......
 

 

 「発達トラウマ障害愛着障害」という診断名は、非常に役立つものです。

 発達トラウマ障害(DTD)という診断が日本でも普通になれば、いま苦しまされている多くの子どもが救われますし、学校そのものが変わります

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の72日目。

  今朝は、妥当性と信頼性の章の43日目。今日は発達トラウマ障害(DTD)という診断名は、妥当性0ではないのか? という課題です。

 

 

 

 

 

 6)発達トラウマ障害(DTD)という診断名は、妥当性0ではないのか?

 

 正確な妥当性は、臨床研究で研究されているところです。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の臨床データに基づいて、トラウマを負わされた生育歴(幅広い診断がありますが)のある15-25%の子ども達が発達トラウマ障害(DTD)の診断基準に当てはまります。比較で言えば、かなりの割合、すなわち、24%の、トラウマを負わされた生育歴のある子どもは、PTSDの診断基準も満たします。

 

 

 

 

 

 PTSDの診断基準を満たしても、発達トラウマ障害(DTD)の診断を優先するんです。発達トラウマ障害(DTD)の診断を優先する方が、子どもの深いレベルでの治療が可能になりますし、脳科学の研究成果を取り入れて、根源的に発達トラウマ障害(DTD)の子どもの支援が可能になるからです。

 科学や学問の成果を受け入れない。それがキチガイの誤謬です。

 

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嘘つきは、「正義」がお嫌い

2016-06-26 07:12:27 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
子どもの頃に、遊びに値打ちを教えくれた人が、1人いたらいいのになぁ
   ぼんやり は 自分の源   子どもの頃のイメージと世界の見方を変えること 見当識を意識すること  子ど...>続きを読む  ......
 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。麻薬の依存症だった帰還兵のラリーさん。ウソの限りを言って来ただろう人生で、「正義」のセリフをまともにいうこともできないようでした。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.345の第5パラグラフ。

 

 

 

 

 

 このセリフで始まる文句のリハーサルは、何時間も経ったように感じました。始めはラリーさんはそこに突っ立っているだけでした。肩を落とし、舞台監督がラリーさんの耳元で囁くセリフを繰り返すばかりです。「『思い出して』って覚えた? 覚え過ぎかな? それても、まだ覚えられるかな? 『思い出して』、覚えるってどういうことかしらね?」 ラリーさんの声は上ずり、2つ眼は地に着き、玉の汗が額にいっぱいになりました

 

 

 

 

 ラリーさんの混乱ぶりが分かりますね。ウソの塊の人生を歩んできた人が「正義」と言う言葉を、たとえセリフでも使うことがいかに困難を伴うかが、ハッキリ分かりますでしょ。

 ウソつきで、人格障害までなった輩は、たいてい「人格」だとか「正義」だとかを真面目に読むことはできませんね。すれっからしも人格障害ですから、「人格」「正義」などのセリフを言えませんでしたもんね。

 

 

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劇的に発達したジャスティン

2016-06-26 02:09:49 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
プレゼントを渡す喜び
  受け身になるのは、赤ちゃんのやり方に戻ることですから、一種の退行です。 ここら辺は重要ポイントのオンパレードですから、ご注意あれかし。 Young Man Lu......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子どものセラピーには、すれっからしののビョーキのウソとゴマカシは禁忌で、何よりも大事なのが真実ですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.133の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 半年後、ジャスティンは1人のフォスター里親さんのところに移されました。そのフォスター里親さんは、病院からものすごく遠くでした。ジャスティンの新たな臨床チームのもコンサルテーションをして差し上げていたのですが、私どもの治療グルーブが招き寄せたたくさんのケースの山の中で、ジャスティンとの接点を失ってしまいました。それでも、重度のネグレクトの子ども達を養子にしてくれた、他の家族のコンサルテーションをしている時に、ジャスティンのことが話題に上ることがよくありましたね。私どもは、ジャスティンのおかげで、重度のネグレクトの子ども達に対する心理査定と治療のの仕方を見直すことができました。重度のネグレクトの子ども達でも、以前でしたら夢にも思わなかっただろう以上に劇的な発達する子がいることを知っていますからね。

 

 

 

 

 

 ジャスティンのケースは幸いでしたね。真摯な治療のお陰で、劇的に発達することができたからです。

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インターメッツォ : なぜ、日本に狂気が絶えないのか?

2016-06-26 01:43:37 | 聖書の言葉から

 

 

 
アベシンちゃんの「僕は、お殿チャマ」と頭をポカリ
   母親から大事にされる幸せ  損を承知で、捨て身で子どもとの≪真の関係≫に忠実であることは、最深欲求に応えることでもあるんですね。p39の6行目途中......
 


 今宵は、わたくしが最も尊敬する哲学者、加藤周一さんの言葉に学びます。こんだけ頭のクリアーな人は、丸山眞男以外には知りません。『日本文化における時間と空間』から。

 

 

 

 

 

 近代日本についてここに引いた福沢諭吉と中原中也とロベール・ギランの証言は、つまるところ現在の大勢に順応する「日本人」の態度の一貫性を示すのに十分であろう。それは現在主義━━ギランによればinstantisteの態度━━を背景とし、しばしば順応の行動そのものを価値として内面化するのである。別の言葉でいえば、順応の行動が原則であって、その他の行動の規範的原則はないということになる。

 

 

 

 

 

 ですから、大勢順応主義以外の規範、民主主義、自由主義、人権意識、他者感覚などの規範は、原則として日本にはないのです。

 ここから、「猛烈な汚染土壌を、日本中にばらまきましょう」だとか、「嫁さんが喜ぶなら、最も弱い立場の発達トラウマ障害(DTD)の子どもが、早死にしようが、精神病になろうがお構いなし」だとかの、愚劣で狂気な策謀が生じる、という訳です。

 

 

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