エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ研究 東日本震災後に被災地支援に来た「専門家」がいかに偽物かが、改めてハッキリと解かる所

2016-11-28 05:33:45 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
ストレス解消のために、最初にすること
   日本社会の狂気  昨日は、現代人が、人を大事にできない、ということを抽象的に言った部分。今日はその具体的な部分。 p81第2パラグラフ、11行目途......
 

 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.144、第3パラグラフ、8行目から。

 

 

 

 

スピッツァ―はそのプロジェクトを私に任せてくれました。 まず初めに、私どもは、学術論文で報告されていた、様々なトラウマ関係の症状すべてを網羅した評定尺度を作りました。その後で、アメリカ中の5か所で、525人の大人の患者さんたちの面接をして、特定の研究協力者の皆さんが、いろんな一群の症状に苦しんでいないか、調べました。私どもは研究協力者の皆さんを3群に分けました。親などから身体的虐待や性的虐待を子どもの頃にされた人たち、最近になって家庭内暴力をされた人たち、最近自然災害を体験した人たちの3群です。

 

 

 

 

 

 このように、トラウマ研究は、DSM-Ⅲの改定の頃、すなわち、今から30年くらい前、1985年頃には、発達トラウマと、自然災害トラウマを区別して、研究がされていたわけですね。東日本大震災の支援に来た、自称「トラウマ研究者」が、発達トラウマと自然災害トラウマの区別もできないということは、いかに偽物か、いかに不勉強かが、改めて解る所です。

 

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聖書の言葉: 「あわれみ」と「お祈り」

2016-11-28 04:51:07 | 聖書の言葉から

 

 

 
しゃべらない愛着障害の子に、感覚運動セラピーをしたケース
   法の支配 the rule of law と恣意的支配  法の支配。民主主義の原理の一つだと思われますが、ここで言う「法」とは、基本法、日本では憲......
 


 「あわれみ」と「お祈り」というクリスチャンにとって、生きるか、死ぬか、と言った大事なことが、間違っていることが少なくありません。誤解を恐れず、パレーシアに申し上げたんですけど、お腹立ちの方も少なくないことでしょう。ごめんなさいね。そのことが解かる所をご紹介しますからね。

 今宵も、本田哲郎神父様『釜ヶ崎と福音』から。

 

 

 

 

 

 わたしたちは、聖書の教えが「隣人(すなわち社会的弱者)を自分自身のように大切にしなさい」(レビ19章18節)のひとことに要約されていることを知っています(ルカ10章25-37節、ローマ13章9節、ガラテア5章14節、ヤコブ2章8節)。この教えさえ実行できたなら、救いは間違いないことも知っています(マタイ25章31-46節)。しかし、人は知識やたてまえだけでは、なかなか行動に移されるものではありません。わたしたちを行動に踏み切らせてくれるのは、「はらわたをつき動かされる」痛みの共感です。…

 「はらわたをつき動かされる」(σπλαγχνίζομαι スブランクニツォマイ)痛みの共感は、「あわれみ」とはちがいます。「あわれみ」は、こちら側の優位性、安全性が前提になっていることが多く、しばしば軽蔑の思いが潜んでいるものです。路上生活を余儀なくされている人を見て「あわれ」に思う人は少なくありませんが、なかなか行動にむすびつきません。何かしたとしても、「ほどこし」のようなことになってしまいます。

 「あわれみ」は目にしている苦しみに同情するにとどまり「痛みの共感」は苦しみの原因を取り除く行動に向かわせる、と言えそうです。

 

 

 

 

 

 「あわれみ」の人は、日曜に教会で、「○○して下さい」などとお祈りをして、後は神様まかせ…。お祈りは、自分の願いを話すことと誤解しているフシがありますね。月曜からは、いつもと変わらない毎日です。「クリスマス献金くらいしている!」という声が…?

 ところが、「はらわたをつき動かされる」人は、そんなわけにはまいりません。お祈りは、「神さま、お話ください」(サムエル上3章10節)と、神様の声を聴くことになります。そして、月曜日からも、その声に従う毎日です

 どちらにするのか? は、あなた次第。

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発達トラウマ障害(DTD)研究 : DSM編纂と、ヴァン・デ・コーク教授の関わり

2016-11-27 05:49:43 | 間奏曲

 

 
信頼も、不寛容と残忍さに落っこっちゃう
   真理はあなた方を自由にしてくれます  子どもって、不思議な存在ですね p225の第2パラグラフ。      ...>続きを読む ......
 

 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.144、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私どもが発達トラウマ障害のことが解ってから、私どものチームは、ロバート・スピッツァ―に会いに行きました。ロバートは、DSM-Ⅲの編纂を指導してきた人で、その改定にも関わっていました。ロバートは私どもの話に耳を傾けてくれました。ロバートの話によれば、特定の患者さんたちを診て来た臨床医たちは、その患者さんたちを苦しめているものを理解する上で、かなりの専門的な知見を積んでいる場合が多い、ということでした。それで薦めてくれたのが、いわゆる臨床研究をやったらいいということでした。その臨床研究とは、トラウマを負わされた人びとをいくつかのグルーブに分けて、比較研究しなさい、ということでした。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)関連の翻訳が、少し中断した感じがありましたから、5日振りのヴァン・デ・コーク教授の翻訳です。

 

 

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陰口を言う人が、子どもっぽい訳

2016-11-27 05:43:39 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
受苦せし者は学びたり
   上辺の付き合いが好きな日本人  何でもかんでも消費していると、問いを問うことを忘れちゃう。すると、自分の頭で考えることも止めて、自動人形になってい......
 

 またまた、またまた、Chilhood and Society p.249から。

 

 

 

 

 

 魂の傷のために人を悪く思うこと、得するために人の思いを自分に引き寄せることは、赤ちゃんの時にやってたことをひな形にしてんですね。赤ちゃんって、痛みを外に、悦びを内にしたがるものでしょ。

 

 

 

 

 

 ですから、30歳でも、50歳でも、70歳でも、悪口を言う人、人に媚びている人って、子どもっぽいですよね。

 

 

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笑い: 本物のクリスチャンの目印

2016-11-27 05:07:43 | 間奏曲

 

 

 
お客を騙すのも仕事の内  を卒業しようよ
   鴨武彦教授  鴨武彦教授のお写真を、インターネット上に探したけれども、見つからないので、先生の岩波新書『国際政治をどう見るか』を代わりに出しました......
 

 リチャード・コート、木鎌安雄神父様・訳の『笑いの神学』から。p115~。今宵も、筆者が改訳しています。

 

 

 

 

 

 私たちが笑うのは、神様が最初に笑ったから。

 

 

 

 

 

 クリスチャンって、真面目な人、お堅い人、学者みたいな人、…と思われるかもしれませんね。

 でも、ホントは、微笑みの人、あったかい人、やる気が移ってくる人ですよ。

 

 

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