コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

冬山講習 ~ 八ヶ岳

2011-12-22 21:25:30 | インポート






昨年、どうしても冬山に行きたくなりました。

冬山の、あの景色を、この目で見たい!・・・と
私の若い頃は、一人で山岳会などに入っていない者が
冬の八ヶ岳あたりに行くという事など、現実的ではありませんでした。
しかし、今は違うようです。
もう若くはありませんが、まだ今なら行けるのでは・・・

この思いが強いうちに行動に移そうと
まずスタッドレスタイヤを初めて買い
恐る恐る、凍結した山道を、いろいろ運転してみました。

次に、ピッケル、アイゼンなど道具を買いそろえて
初めて、冬の蓼科山を登り、天狗岳、権現岳と冬の八ヶ岳を
登ることができました。
道具の使い方は、昔から本や山渓の特集などで見ていましたから
見よう見まねで使ってみました。
そして、やっと思い焦がれていた素晴らしい景色を見ることができました


そして・・・・今年は赤岳に登りたい!

という思いが強くなり、まず 残雪が残る5月に登ってみました
天気も良く、何の問題もなく登れましたが・・・・

ん~ 厳冬期の凍りついた赤岳は、私のような初心者が単独で行くには
難しいな~という印象を強く受けました。
一番、不安に感じたのは滑落の危険です。

やはり、しっかりしたアイゼン、ピッケルの使い方をプロの方に
教わろうと思い、今年、冬山の講習を申し込みました。





















          








講習当日、小淵沢の駅で、プロのガイドの方と待ち合わせです。

登山講習なんて、生まれて初めてですので、緊張します 
小淵沢の駅には、ずいぶん早く到着しました。
権現岳が、よく見えますね

ずいぶん昔、夜行列車で小淵沢の駅に早朝着き、小海線の始発まで
ずいぶん時間があるので、駅の周辺を、ただ うろうろした記憶
があります


Photo






9時に、私ともう一人の講習生と一緒に、車で美濃戸に向かいます
講習は、プロのガイドの方一人に講習生2人の3人で行いますので
非常に内容が濃い練習ができます

私の車ですと、チェーン付けて何とか登れるかな~という
美濃戸までの林道、ガイドの方のジムニーは、簡単に登って行きます







美濃戸口~美濃戸までの道路状態は、全体に凍りついた雪道です
赤岳山荘の駐車場には、私と同じFFの車も駐車していました。


準備をして、北沢を進みます
すぐに、雪道になりますので、木橋などは、注意して登っていきます

横岳が、見えてきました 天気は、良さそうです。


Photo







12月は、温かい日がつづき、講習の前までは、なかなか雪がふらないので
やきもきしていましたが、すっかり雪山になりましたね  









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今日は、赤岳鉱泉の通称アイスキャンディで
アイゼンの使い方を練習します


Photo_2





冬山の訓練というと、まずピッケルを使って滑落した時
の止め方をやったりするのですが
今回の初日の練習は
99パーセント、アイゼンの使い方の練習でした

八ヶ岳のような、狭い斜面で、岩場が多い所では
滑落したら、すぐ岩に衝突するか、転げ落ちて、まず
ピッケルだけでは、止めることが不可能に近いということです
いかにして、滑落しないようにするか、アイゼンを使い
いろんな条件の違う斜面での歩行練習と訓練を、日が暮れるまで
何度も何度も繰り返し練習しました。










この日は、赤岳鉱泉に泊まりです

山小屋に泊まるのは、30年ぶりです
食事は美味しいし、外は非常に寒いのですが、             部屋の中は暖かくて快適です

ただ、スリッパがありませんので、床が冷たく
靴下をもう一枚履きました

今日は私たちを入れて、7名の宿泊者ですので貸切のようなものですが
クリスマスの3連休は、寒波が来るのにもかかわらず
大入りのようです


Photo_3














 
 
                








二日目


朝、小屋の窓から山を眺めると、ガスが掛かっていますね

気圧の谷が、近づいていますので、山の天候は曇りです

外は、冷凍庫の中と同じ感じ・・・先週の丹沢とは、寒さの

レベルが違います。


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二日目の今日は、昨日、練習したアイゼン歩行を、山で実戦します

コースは、行者小屋まで行き、文三郎尾根~赤岳~地蔵尾根です

行者小屋までは、中山乗越を越えて、森の中を進みます


Photo_6

途中で、沢状の所を横切ります


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ここで、以前に雪崩が発生して、登山者が埋まり
死亡事故が起きたそうです
10秒くらいで横切ることができますが
教えてもらわないと、まったく気にしない所です









行者小屋に到着

ここで、アイゼンを装着します


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阿弥陀岳


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文三郎尾根を登っていきます
途中でハーネスを付け、昨日の訓練を思い出しながら
ゆっくり登っていきます



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転倒して滑落する一番の原因は、アイゼンによる
自分の足への、引っ掛けだそうです

私の右足 昔、捻挫したときの影響で、少しクセのある歩き方
をします  それを、後ろから、ガイドの方に指摘され
徹底的に直す訓練をしながら、一歩一歩 高度を上げていきます







尾根の上に出ると、風が急に強くなり
目で帽を付け、風が吹き抜ける所は、背中を向けるようにして進みます
ヤッケのフードは、あまり閉めないように、そして、目で帽は
鼻、口などは隠さないように、とのこと
そうしないと、すぐにサングラスが曇り、視界がなくなります

核心部の岩場を通過


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顔のホッペタの感覚が、なくなってきました
もし一人で、講習を受けずに来てしまっていたら
このあたり、どう対応していただろう? (--;







昨日、訓練したアイゼンの前歯を使い
岩と氷のミックスしたルートを、なんとか登っていきます

ガスの先に頂上が見えてきました


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山頂に到着!

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山頂には バリエーションルートからの、もう1パーティが
風を避けて、休憩中

視界はこんな状態です 風も吹き抜け
体感気温は、かなり低いです

昨年は快晴の時ばかり、登っていましたので
私には、ほんとうに、いい経験になります



Photo_16





















山頂は、寒すぎて、写真を撮ったらすぐに下山します

展望荘の所で、風を避けて休憩した後
地蔵尾根を下ります

ここは、最初が、痩せ尾根ですので慎重にくだります。
今日は、アンザイレンしていますので、安心ですが
一人で、視界が悪い時は、緊張するでしょうね

まだクサリが雪で埋まっていないので、ルートはよくわかります
教わったとうり、一歩一歩 アイゼンの刃を利かせて
慎重に降りて行きます。






行者小屋まで下りて来ました


Photo_18






















今回の講習、アイゼン、ピッケルの使い方だけでなく

いろいろな、冬山での注意点や気をつけることなど

教わることができました。

私のように、いつも一人で、あれこれ考えながら、登っている者

にとって、ほんとうに貴重な経験になりました。



年が明けたら、一人で、登ってみようかな・・・・




12月20~21日



 






コメント (4)
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