今日は、奥久慈周辺の山を、周辺に詳しいやまそだちと
2カ所ほど歩いてきました。
朝から快晴で、真夏のような陽射しの中、歩きはじめます。
草花では、ホタルブクロが咲きほこり、ヤマユリも花芽が
膨らみはじめていました。
樹の花では、ウツギ、イボタ、オオバアサガラなどが咲き
スタートから、とても花の多いアプローチです。
ヤマタツナミソウ
やまそだちさんは、私のように、偏った知識ではなく
広く植物に詳しいので、いろいろ教えてもらいながら歩くのは
とても楽しい時間です。
周辺の山々は、標高こそ低いのですが、岩場も多く
渓も深い。
2年前、この岩場で、マメズタランではないだろうか?
と思うものを見つけました。
今まで、シダ類のマメズタは何回も見ています。
これは、もしやランかな・・・と思っても、よく見ると
胞子葉がありったりして、なかなかランとは出会えませんでした。
しかし、前回ここで出会ったのは、今まで見てきたマメズタとは
ちょっと様子が、変わっていました。
日当たりの良い岩場という場所も
これは、もしや・・・という期待で胸が膨らみました。
花の時期に、再訪してみよう・・・・
ようやく今日、判明すると思います。
薄暗い渓に入ると、サイハイランを見るようになります。
笹薮を、漕いで目的地に向かう。
ヤマダニが、心配でしたが、幸い今回は大丈夫でした。
肝心の自生地の場所
似たような雰囲気の所が多いので、結構迷ってしまいました。
GPSにマーキングしていなかったのが失敗でしたが
やっと探し出しました。
周辺は、切り立っていてるので、慎重に三点支持でトラバース
していきます。
緊張と期待でドキドキ・・・
指を岩の隙間に挟み、体を固定して、岩の上を見上げると
蕾がいっぱいある!
花も、少し咲き始めている!
1cmあるかないかの小さい花ですが、間違いなくランの花です。
蕾の数はすごいな~
間違いなく、マメズタランですね。
よく観察すると、葉の色が、マメズタとくらべると淡く優しい
感じです。
葉の一つ一つが、少し小さく柔らかそうで、水分も多く含んでいるような
雰囲気でしょうか・・・
花、あと1週間もすれば、満開でしょうね。
そしたら、きっと、また素晴らしい感動でしょうが
私は、これで十分満足で、本当に、嬉しかったです。
やまそだちさんも、はじめて見る花だそうです。
もう少し険しい岩場でしたら、本格的に岩登りの道具一式がなければ
近寄ることも、撮影することも難しかった
でしょうね。
こうして、細心の注意は必要ですが、何とか撮影できたことは
とても幸運でした。
6月4日