コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

5月の房総探索

2016-05-25 17:55:57 | 登山






照葉の森を歩いているとムヨウランが点々と咲きはじめているのに出会いました。

もうそんな季節なのですね。















先週までは見かけなかったので、丁度咲き始めたのだと思います。
高尾山では何度も見ていますが、バッタリ出会うのは嬉しいです。



シャクジョウソウも出てきました。









先週は咲き始めたマメヅタランを見てきましたが、冬に見つけた自生地の半分位しか
行くことができませんでした。 帰ってから写真を見ているうちに
どうしても他の自生地も見ておきたいという思いが増してきて今日、再び来ることにしました。

花は満開に近いと思います。

一日歩けますので、寄り道しながら自生地を巡ってみる予定です。
もう着生ランを探しながら歩くのではなく、久しぶりに林床に目を向けて
午前中は沢沿いや湿り気のある森を中心に歩いていこうと思います。










小さなツルアリドウシの蕾を見つけました。
上ばかり気をつかって歩いていたら気が付くなんてことはない小さな花です。
よく探すと花も咲いていました。








2週間前に出会ったヨウラクランの森へと行って見ます。

とても空中湿度が高く、苔などが樹幹を覆っている森でしたが、あまりのヒルの多さに
途中で止めて、その場を離れてしまいました。

今日は一週間ほど雨が降っていないので、山の中は乾燥していて落ち葉もカサカサしています。
天気もカラッとした良い天気です。これなら大丈夫かもしれません。
今までは前日に必ず雨が降ったり、霧雨が降り続いていたりして
森の中はシットリ濡れていましたので、ヒルが活動するには丁度良い条件だったと思います。

そんな時にわざわざ深い森へと入って行ったのは、飛んで火に入る・・・だったとのかなと
今になって思いますが、その日しか行けないのならしょうがないですね。




      






思ったとうりでした。あまり登ってこようとする姿を見かけません。
注意はしながら、ゆっくり樹々を見上げて歩いてみます。




















丸まって着生していますね。 花は満開ですね、この株は花穂が短いタイプです。

こちらは花穂が長いです。
下に向かって増えている感じで、落ちないか心配です。












この森には目線の位置にも着生していたり、大株が樹上にあったりと豊かな森でした。
ヨウラクランは周辺を見回すだけでも多く見つかりましたが、他の着生ランには
出会うことはありませんでした。

次は沢に下りたり、周辺の森を歩いてみます。
さすがに沢沿いの森にはヒルがいましたが前回のように何度も這い上がってくる
ほどではありませんでした。


サツマイナモリは変わった形の果実ができていました。








コミヤマスミレも多くいます。 苔の上に何株も張り付いています。








先週はベニシュスランと仲良くいましたが、ここにはシュスランが多くいます。

何時も思いますが、苔の上のシュスランの葉は何とも美しい。
これに出会えただけでも十分満足です。








のり面にヒメフタバランの群落を見つけました。

















花の開花した後、けっこう伸びるのですね。

果実を付けて、種を放出した殻もついています。












うん?  これは・・・・









この果実の付き方は・・・・もしかしてコアツモリソウ?











やっぱり、ちょっと違うかな・・・・



これもヒメフタバランだと思います。

コアツモリソウは何度も見つけて、よく見ています。

葉の感じが少し違うような・・・花茎が途中で折れてしまい、こんな中途半端な形で残った
のだろうと思います。

コアツモリソウなら、房総とはいえ、まだ花が残っていそうな感じもします。

房総のコアツモリソウ、昔は自生していたらしいのですが、最近はネットでも姿を見ることが
なくなりました。 70~80年代に見つけられた写真ばかりです。

私は北関東や富士周辺で何度も見ていますので、あらためて房総でも探して見ようとは
思いませんでしたが、今になって少し気になってきました。

来年の春には咲いていそうな場所を歩いてみようかと思います。


途中から尾根に取り付いてマメヅタランの自生地へ行ってきます。
きっと満開に近い景色を見ることができると思います。


・・・・・・つづく

















コメント (4)
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