コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ベニシュスランが咲きはじめた森

2016-07-13 17:39:24 | 登山



久しぶりに天気に恵まれました。 今日は、やまそだちさんと一緒に
2ヵ所ほど歩いてきました。午前中は富士周辺をフガクスズムシソウを見ながらの探索です。

先週は天候が悪くて視界が効かず、あまり探し歩くことができませんでしたので
今日は双眼鏡を片手に、樹の上を見ながら歩こうと思います。

先週はまだ蕾が残っていましたが、今日見上げてみると蕾だった株も全て開花して
満開の状態でした。 先週と違って明るい陽射しが森を照らすと、苔や羊歯がとても
鮮やかですね。 フガクスズムシソウの花はどちらかというと地味な感じなのですが
周りの美しい苔や羊歯の中に着生して咲いていると何ともいえない花風景です。




























森の中は明るく樹の枝先まで良く見渡すことができるので
寝転んで枝の先までよく眺めていると、今まで気が付かなかったのですが
フガクスズムシソウが枝先の方まで何株も着生しているのが見えてきました。
しかし、それ以外の着生ランはいないようですね。



この枝には、昨年の夏にはツリシュスランの花が見られたのですが
今年も咲くのかな・・・・よく見ると、何となく咲きそうな感じですかね・・・・

















       







午後は咲き始めたベニシュスランを探しながら
丹沢を歩くことにします。

歩いていると、山百合の香りが漂ってきます。









ベニシュスランは房総の沢を探索していると出会う機会が多いのですが
薄暗い沢で出会う株は花を咲かせる株が少なく、よく花殻を見る株が多い所は
ヒルの多発地域だったり、行くのに苦労する場所だったりすることが多いので
花の観察にいくのは丹沢ばかりです。

丹沢のベニシュスランは花付が良く、百株以上咲いていた場所もありました。
ただ多くの群生地は岩場や法面、沢筋でしたので、大雨になると土砂で埋まって
しまったり法面が崩れたりして、翌年には見かけなくなる場所も少なくありません。

今日、久しぶりに訪れた自生地も崩落が進んでいて、最初の株を見つけるまで
何度も立ち止まりながら、やっと一株見つけることができました。 その後は
ようやく目が慣れてきたのか、暗い岩場などに着生して咲いている株も見えてきました。












しかし、以前は多くの株が着生していた岩場周辺や苔のついた法面には
ベニシュスランの姿は見つかりませんね、何度立ち止まって探しても見つからないので
しょうがなく、少し違う場所を探していたら、以外にも落ち葉の積もる湿った林床に、
キノコなどと一緒に住んでいました。































落ち葉の上に咲いていても、花の色と落ち葉の色は同化してしまいうので
歩きながら目線の位置で足元を見ても、気が付くことなく通り過ぎてしまいそうです。

足元にいることがわかり、あらためて低い姿勢で周辺を見回してみたら
何株も住んでいました。 

ベニシュスランはシュスランの中でも特に花が大きく
緑の苔や岩の隙間に着生している時には案外と気が付くのですが
こんな林床ですと見落としてしまいそうです。












まだ蕾の株も多く、咲き始めたばかりです。



撮影しながら、じっくり眺めていると・・・・・美しい!










ベニススランは綺麗というのとは少し違います。 美しい! うつくしいです。


・ ・ ・ ・ ・ もう一度、逢いたくなってしまいました。 




7月12日









コメント (4)
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