コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

夏の権現岳へ

2021-07-16 18:36:53 | 登山



寒気が居座る不安定な天気でしたが、標高の高い山を歩きたいと思い
なるなるさん(Kさんのハンドルネームです)を誘って今日は八ヶ岳の権現岳へ・・・・
都心からのアプローチの良さから秋から冬は何度も登ってきましたが
夏の権現岳は初めてです。前回は撤退して花散策になりましたので
今回は何とか山頂まで行きたいのですが、カミナリがちょっと心配です。

7時半に天女山の駐車場に到着すると、他に車はなく今日は貸し切りでした。
厳冬期でも貸し切りはマレですが、午後から雷雨の予報だからなのか
それとも再びコロナの感染者が増えてきているからか・・・・
どちらにせよ、今日も静かな山歩きができそうです。


前三ツ頭の急登になるまでは、気持ちのいい高原散策気分です。
カッコウの鳴き声を聞きながらノンビリ行きます。








草むらに点々とエゾスズランが咲いていました。

















途中からはイブキジャコウソウが多く、歩いていると香りが漂ってきます。
匂いで鹿が食べないのでしょうね、丹沢ですとマツカゼソウですが
青臭いマツカゼソウに比べて、ハーブのタイムと同じイブキジャコウソウは
とても清涼感があってさわやかな香りがします。

















天気は曇りで、富士山は見えません。
小雨程度なら今日は山頂を目指そうと思います。







花の少ない笹の急登を終えると視界も開けて花も多くなってきます。







  





ヨツバシオガマ、タカネグンナイフウロ

岩陰には私好みのイトイ。











草むらや密生した笹の中にコハクランを点々と見ます。
あまり良い環境とはいえない感じです。
昨年に富士山で苔蒸してシットリした針葉樹林の森で点々と葉を見ましたが
乾燥気味のここでは増えていくのは厳しそうです。












霧が深くなってきたと思ったら雨が降り出してきました。










しばらくすると雨は止んできましたが、今日はこんな感じの不安定な天気だろうと思います。

このあたりは陽ざしが当たり、冬山でも晴れて風が無いと汗をかいて暑いくらいですので
今日は暑さ対策をして飲み物も多めに持参してきましたが、こんな天気ですので
とても涼しく、風が抜けると肌寒いくらいです。展望はありませんが
花を見ながら行くなら丁度良い気温でした。








コメツガの新芽が綺麗です。毎年これくらい伸びて成長していくのですね。












前三ツ頭に着くと一時青空が広がり、夏山にきたな~という景色が見られました。
















バイケイソウも花が咲いて、ハクサンチドリの中にニョホウチドリも一株だけ咲いていました。

今年はあまり花が咲かなかったのかもしれません。











標高が上がるとキバナノコマノツメもまだ咲いていて
マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、コケモモ・・・・・
花も増えてきました。










これはミドリゴゼンタチバナと言うのかな・・・・










ハクサンシャクナゲの道を三ツ頭へ
















ガンコウランとウラシマツツジ、緑が美しいです。

秋に来た時はウラシマツツジが真っ赤に紅葉していました。


三ツ頭に到着。








周辺の岩の隙間にはチシマギキョウが多く群生しています。








久しぶりに見たチシマギキョウ、青い花というのはどこか高貴な感じがします。
岩の隙間や周辺に群生していました。ただ花はこれからで、ほとんどがまだ蕾です。

小さなランばかり見ていると、葉っぱに対して大きな花を付ける高山植物は
とても見ごたえがあります。









ここで観音平から周回してきた青年に会いました。
権現岳は花が綺麗に咲いていたそうです。
クロユリ、コマクサ・・・・・何年も見ていないので楽しみですが
どうも天気が・・・・・

赤岳の山頂部はずっと雲に覆われ、権現岳も時折雲の隙間から見えるくらいです。













遠くで雷鳴が聞こえるので雨雲レーダーを見ると、やはりこの後は雷雲が近くを通過していきます。



山頂までは1時間くらいですが、稜線でカミナリとの遭遇は逃げ場がなく
昔は随分と怖い思いもしてきたので、今回はここまで・・・・とします。







なるなるさん、残念ですがまた来ましょうね。


・-・-・-・-・-・-・-


やはり帰る途中からカミナリ雲が近づき、ずっとゴロゴロ鳴っていました。
幸い土砂降りには会わなかったので花を探したり見たりしながら
ゆっくり帰ることができました。

車に戻ったら、もう夕方5時過ぎていて時間の感覚がまったく
わかりませんでした。

花の様子ですが、どうも今年は裏年なのかもしれません。
これから咲く高山植物は変わりないかと思います。

綺麗に咲いていたのはハクサンシャクナゲぐらいでしょうか・・・・

唯一ヤマトキソウだけは丁度タイミングよく見頃の綺麗な花が見られました。
先が少し開くだけですが、葉ッパとのバランスが絶妙です。











山頂までは行けませんでしたが、気温が落ち着いていたので
花を見ながら静かな山歩きができました。

梅雨も明けて夏山シーズンになりましたが、外国からの登山者もいないし
コロナ禍で例年より人出は少ないかと思います。
行けるなら久しぶりにアルプスの稜線を歩きたいな・・・・・と思ってはいますが
2回目のワクチン接種も終わるので、しばらく様子見かな・・・・









コメント
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