コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

蛭ヶ岳 ~ 強風で撤退

2021-12-02 13:52:35 | 登山
県道70号線が塩水橋までは通行可能になったので
今日は久しぶりの丹沢主脈、なるなるさんと塩水橋から丹沢山~蛭が岳を目指します。

宮ケ瀬側からはまだ通行止めですので、秦野中井インターからヤビツ峠を越えて
約1時間で塩水橋に到着しました。







薄明るくなった6時30分出発。

帰ってきても他に駐車した車はなかったので、今日は丹沢山までは貸し切りでした。
私のお気に入りのコースですが、通行止めの期間が長かったので
すっかりマイナーなコースになってしまったかも・・・・







途中で林道をショートカットして堂平へ。
久しぶりですので、何だか懐かしい景色です。














以前に、このあたりでヒトツボクロの葉ッパを見つけた事があったので
気を配って歩いていたら、たぶん同じ場所だと思う所で葉ッパを見つけました。
多様性のある豊かな森だった頃の遺産だと思っています。








クサリ場を通り、ブナの森へ。















この時期はマーキングした小動物の糞を登山道でよく見かけます。

あまり消化が良くないのか、まだ果実のままのような状態もよく見かけます。
ナナカマドとかノイバラの実かな・・・・・










予定より少し早く丹沢山に到着。










ここから眺めの良い丹沢主脈の稜線歩きですが
想定外の横風(南西の風)に苦労します。

多少の風があることは事前に調べていましたが、遮る樹もない笹原の尾根は
まともに風を受けるということを、少し甘く考えていた気もします。
昨年までは奥多摩の石尾根ばかり歩いていましたが、ここは多少の風が
あっても広い尾根の樹々が遮ってくれていて、あまり風の心配をすることが
ありませんでした。

天気は午後から崩れてくる予報ですが、まだこの時点ては快晴の青空です。









日陰の階段が霜で真っ白ですので、下りは慎重に・・・・・















稜線のブナの古木にはマツノハマンネングサが付いています。










写真では分りませんが、横風は風速15mくらいはあると思います。














臼ヶ岳~檜洞丸方面を見ると、植林帯がなく自然林だけの
豊かな山々が広がっています。関東では滅多にない景色です。










蛭ヶ岳までもう少しですが、風が更に強くなってきました。










鬼ヶ岩に到着。









階段を下って上れば蛭ヶ岳山頂ですが、なるなるさんも飛ばされそうな
突風も混じる強風になってきたので、ここで撤退を決めました。
台風の時などは危険ですので外に出ることはないと思うので
そういう意味では強風下の縦走は貴重な体験だったかな・・・・・
何気にジャケットに着いているフードが重宝します。


風に揺さぶられながら引き返し、不動ノ峰の休憩小屋でホッと一息・・・・・・

周りは笹とノイバラだらけで、行きつくところまで行ってしまった
食害の果てのような植生が広がっています。









ここのノイバラは長くニホンジカに新芽を食べられてきて
散々な目にあってきたのでしょう。
有刺鉄線よりも強力に進化して、物凄く密に鋭い棘を張り巡らしています。
これなら安心して子孫を増やしていけそうですね。

やがてブナやツツジの古木がなくなってしまったら、笹とノイバラの尾根となって
しまうかもしれません。














丹沢山へ登り返し・・・・・









モノクロで・・・・
















雲が流れて来たと思ったら、強風にのってアッという間に曇ってきてしまいました。

オブジェのようなブナの枯れ木。









やっと丹沢山まで戻ってきました。

ミヤマ山荘の前のマユミの古木にコゲラやアカゲラがきていたので
なるなるさんに望遠レンズで写してもらいました。













後はノンビリ帰ります。

石尾根と違って薄暗い植林帯を下ることもなく、癒しのブナの森へ









閉めは沢沿いの林道を最後の紅葉見物で・・・・













紅葉は日射しがないとね~ と思っていましたが
薄暗くなった沢沿いのカエデが、こんなに美しいとは!

あいにくの撤退でしたが、最後に美しい紅葉が見られました。
稜線での写真は強風の為、ブレブレです。


11月30日








コメント (2)
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