コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

涼しさに誘われて ~ 南房総

2024-09-25 08:37:24 | 日記
今日は、秋の空気に入れかわって
熱中症の心配もなくなったので、久しぶりに南房総へ。

以前はよく探索した場所を二ケ所ほど何年かぶりに歩いてみようと思います。






海が近いです。

海岸近くから急にせりあがった山が多いので、最初は傾斜がきついです。
ある程度荒れているのは覚悟していましたが、最初の登り始めが酷くて右往左往・・・
いちおう看板があるので、ここで大丈夫そうです。






マテバシイの森になると、やや落ちついてきます。







これはヤナギイチゴかと思います。果実は食べられます。






途中からまた荒れてきました。






ストックで蜘蛛の巣を払いながら進んで
ストックが綿アメ状態になった頃、ようやく稜線付近に到着しました。

どうも、しばらく人が歩いたような形跡はなさそうです。
フウトウガズラに覆われていた山頂付近は藪化していて
以前の面影は全くなくなり、一面を覆っていたシュスランは
どこにも見当たりませんでした。
せめて1株だけでも・・・と探してみますが、藪が凄くて
探すこと自体が困難になってしまいました。 
前回来た時は、食害でシュスランが激減していて
イノシシの掘り起こしだらけでした。
ここへきて、乾燥化がとどめを刺した感じで、もう以前のような
シットリした森がもどってくることはなさそうです。

なんとなく残っている踏み後を追って歩くと
山頂付近に小さな祠があり、脇に古い硬貨か添えてありました。







穴が□ですので、寛永通宝かな・・・・もう150年ちかく回収していないのですね。
明治の一銭は時々見ますが、江戸時代の貨幣は2度目です。

絡むツルをストックで叩き落としながら、稜線を歩いたことがない方へと
歩いてみると、古いベンチがあったりして、近くには 鳥モチ 霞網、
焚火禁止などと、時代を感じる古い看板がありました。
レジャーが少なかった昭和の時代は、お弁当を持って近くの山へとハイキングに
きていたのでしょうね。

ここは早々と撤収して、別の山へ。
どうも海側の南面は乾燥化が酷いので、北側へと回り込んでみます。







藪が少なくで登りやすいです。

秋風が吹き抜けていくので、汗をかくこともなく、藪蚊もいなくて快適でした。
傾斜が緩んでフウトウカズラが増えてくると、オオシマシュスランが点々といます。










ハチジョウシュスランの葉は見ますが
今回は花を咲かせた株には出会いませんでした。







もう終わりかけの株が多いのですが
唯一まだ綺麗に咲いている株が一つ。








谷へと降りればまだ見ごろの株もいるだろうと思い
いつも観察する場所へと樹々を掴みながら急な斜面を降りてみます。















終わりかけの株もいますが、まだまだ綺麗に咲いている株もいました。

いつもは湿度100%で、じっと撮影しているだけでも大汗をかき
レンズもすぐに曇ってしまうし、藪蚊の大群は待ち構えているし・・・・で
ゆっくり花など見ている余裕もなかったのですが、今日はとてもヒンヤリしていて
谷底を涼しい風も抜けていき快適でした。
久しぶりに、アチコチ歩き回ってゆっくり花景色を楽しませてもらいました。








すぐ脇には、美しいカゴメランの葉が見られます。







薄っすらと模様がある株は多いのですが
光沢があり、ハッキリと模様のある美しいカゴメランは少ないです。
以前は花が咲いた株を数株見ていましたが、ここ数年は消滅してしまって
見かけなかったので嬉しいです。
この株の場所は比較的、大雨などでも流されづらい安定した場所ですので
きっとまた咲いてくれると思います。

シュスランは、まったく見かけませんでした。
確実に咲いている場所は他にありますが、すべて沢沿いの
ヤマビルが多い場所で、気を付けていても毎回やられるので
どうも最近は躊躇してしまいます。
ただ今日みたいに涼しい日でしたら、アケボノシュスランも一緒にいますので
行ってみてもいいかな~と思っています。


9月24日


















コメント (2)
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