コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ムカデラン

2021-07-21 15:19:13 | 登山


遠州森町のサイトを見ると、獅子が鼻公園の岩場にはムカデランが自生していると書いてあります。
見たことが無い着生ランですので、以前から機会があれば行って探してみようと思っていました。

以前は房総にも居るのでは?と思い、岩場や樹の上を常に意識して歩いていた時期もあったし
西に自生するヒナランがいる奥久慈の岩場にも、もしかしたら・・・・
という思いで毎回気にかけていましたが、見つかることはありませんでした。

これはやはり西へと行かなければ無理そうだと思い、ようやく行って見ることにしました。
真夏に咲くムカデランなら冬でも葉は残っているので、本当なら冬に探しておいて
花が咲く夏場に、そこへ花を見に行くだけにするのがベストですが
経験と気力で明方から探せば何とかなるかな・・・・


この手の着生ランはマメヅタランと同じ、まずほ垂直に切り立った岩場近くを探せば
良いと思うので、地図を見ながら何ヶ所か目星をつけて周辺を探してみます。
森町のサイトには乾燥した岩場と書いてあったので、イワヒバやシダの多い日陰ではなく
比較的日当たりが良さそうな場所から探してみました。
きっとマメヅタランと似た環境かもしれません。


少し明るくなりかけた早朝、ヒグラシの大合唱を聞きながら出発。
この時期の探索は富士山麓でも大汗でしたので、せいぜい半日かな・・・

初めての場所で見たことが無い着生ラン・・・・この暑さ・・・・最初は少し悲観的でしたが
岩場に登って周辺を眺めてみたら、双眼鏡を取り出す必要もなく、あっさりと見つかりました。
理由は簡単、周りの切り立った岩場の上部のほとんどをビッシリとムカデランが着生しているのです。






























奥久慈のマメヅタランに匹敵する大群落ですが、ぱっと見た感じ花が目に入って来ません。
珊瑚の白化のように枯れて白くみえるのは着生根だけでなく、茎も多く枯れているように見えます。
誰かのブログに獅子が鼻のムカデランは乾燥化で衰退してきている・・・・・と書いてあった記事を
読んだことがありました。
双眼鏡でよく見ると、元気な株もいて小さな花がポツポツと確認できました。
























初めて見る私には、多少衰退気味でも何でも出会えただけで十分です。

周辺の岩場の様子からザイルで降りるのは難しい感じがします。
腹ばいになって、つま先を岩に絡ませ、腕を伸ばして何とか・・・・・
横からは三点支持で何とか片手を伸ばして・・・・・・

取りあえず何枚か撮影してみました。























少ないながらも花が咲いています。

小さいけどピンク色が綺麗で同じ様な岩場に咲くマメヅタラン、ムギランとは全然印象が異なり
なんとも可愛らしい着生ランです。

岩場の淵の方のイワヒバなどがいる、少し日陰の方にはイキイキした感じの株も見られました。
































これだけの大群落があれば、他にも必ず自生している場所はあると思いますが
今回はここまでとしました。ここは冬に再訪して探した方が賢明です。
その方が落ち着いてユックリ探せます。なんせ今日の暑さは半端でなく
集中力を失い意識もモウロウとしてきそうです。

もう少し半日蔭の岩場、樹々に隠れた岩場などにもいる感じがします。
もしかしたら樹の上の方にも住んでいるかも・・・・・

この静岡県西部、今までは日帰りで探索するには少し遠い感じがしていました。
しかし、新東名高速道路ができたおかげで東京インターから2時間15分くらいで
近くのインターに着き、自宅からですと3時間少々で駐車場に到着できそうです。

行きなれていなかっただけで、感覚的に奥久慈周辺と同じくらいの距離感です。
これなら日帰り探索も問題ありません。まだ土地勘はありませんが、新しい探索地ができました。


午後は涼しい富士山に移動します・・・・・・・・つづく。










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