コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ナツエビネと咲き初めたシュスラン達

2019-09-04 19:13:39 | 登山



残暑厳しい房総の山を、やまそだちさんと一緒に歩いてきました。










途中で休憩していても風はなく湿度が高いので汗が引きません。
照葉の森の中は日射しは遮られるのですが、ビニールハウス中にいるような感じがします。

身にこたえる暑さというのは、まさにこんな感じでしょうか。
やまそだちさんの財布の中のお札も汗で濡れてしまいました。
私は顔をタオルで一日拭いていたせいで、繊維との摩擦で
翌日に顔がヒリヒリしてまいりました。


ナツエビネの花、残り花という感じではなく、まだ綺麗にこんな森の中で
咲いています。



































沢沿いの花、景色としては涼しげですが流れがない沢沿いは、より蒸し暑さを感じます。
ただ、この暑さに反しナツエビネの花は何とも清涼感があり涼し気な感じに咲いています。





































宙を舞っているような・・・・・

今回は2度目ですので、ノンビリ花を撮影できました。







      






昨年はすでに咲きはじめていたシュスランの花。
まだ多くは蕾でしたが、何株かは下の方から咲きはじめていました。


























オオシマシュスランは見頃の株も多く・・・・




























珍しくナンバンギゼルも見かけました。














途中で大きなマテバシイの樹が枯れているのを見かけました。
昨年は見かけた記憶はありません。どうしたのだろう・・・・・?











根本周辺にはオガクズのような樹の粉が積っていました。












これはカミキリムシか何かが樹の中に入り込んだ証拠ですね。
虫によって病原菌がはこばれて、こんな大きな樹も枯らしてしまうようです。

帰る途中に車から周辺の山を見ると、マテバシイに覆われた南房総特有の山の斜面は
パッチワークのように点々と緑の中に枯れた樹々が目立つようになりました。

房日新聞によると、かなり深刻な状態のようです。

どんどん立ち枯れが進むと、森の中も明るくなり植生も変わってしまうでしょうね。
温暖化の影響なのかわかりませんが、食害も酷くなって年々乾燥化が進んでいるような気がします。
私が歩いた範囲だけでも、わずか10年で森の様子が随分と変わってしまった所が多く
花も少なくなってしまいました。

急速に食害が広まってきていますので、さらに害虫の被害が加わると
ダメージは深刻だと思います。

南房総の一部は、まだ食害を感じられる地域が少なかったのですが
ここ4~5年で、ここまで来てしまったか・・・・・という感じです。

まだ豊かだった房総の森を歩いてきたので、最近はどうも房総の山を歩くと
食害などの内容が多くなってしまう感じです。
今日見た花、ずっと咲き続けてほしいと思いますが
消滅へのカウントダウンは始まっているような感じがします。




9月3日












コメント (4)
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