教義 <8>
縁起
縁起とは、仏教の根幹をなす発想の一つである
「原因に縁って結果が起きる」という因果論を指す
ブッタは、此(煩悩)あれば彼(苦)があり
此(煩悩)がなければ彼(苦)がない
此(煩悩)が生ずれば彼(苦)が生じ
此(煩悩)が滅すれば彼(苦)が滅すると言う
煩悩と苦の認知的・心理的な因果関係としての
此縁性縁起を説いた
ブッタは縁起について私の悟った縁起の法は
甚深微妙にして一般の人々の知り難く
悟り難いものであると述べた
またこの縁起の法は
わが作るところに非、また余人の作るところに非
如来の世に出ずるも出てざるも法界常住なり
如来は、この法を自ら覚し、等正覚を成
緒の衆生のために分別し演説し関発顕示のみなりと
述べ縁起はこの世の自然の法則であり
自らそれを認知しただけであると言う