教義 <9>
輪廻
仏教において輪廻は重要な教義であり、
輪廻を苦と捉え、輪廻から解脱することを目的とする
仏教では輪廻を主体となるべき「我」、
永遠不変の魂は想定しない
無我でなければ
輪廻転生は成り立たないというのが仏教の立場である
輪廻に主体(我 ・ アートマン)を想定した場合
それは結局、常住論か断滅論に陥る
なぜなら主体「我」が存在するなら
それは恒常か無常のどちらかである
恒常であるなら「我」が消滅することはありえず
永久に輪廻を続けることになり
無常であるなら
「我」がいずれ滅びてなくなるので
輪廻は成立しない
このため主体を否定する無我の立場によって
輪廻を合理的に説明が出来るという !!!