他界概念
沖縄の宗教では
神がいる他界概念としてニライカナイと
オボツカグラを想定する、ニライカナイは海の彼方
あるいは地定にあると概念され
そこは豊穣と命の根源となる異界である
ニライカナイ信仰は東方信仰と混交して
東方にあると概念されるようになった
一方オボツカグラは天空にあると概念される異界である
もともとは国頭地方の信仰と考えられ
琉球王国時代に喧伝されて
王権神授論的な権威付に用いられた
ニライカナイは水平線上の庶民的な
オボツカグラは垂直にある権威的他界と云える
琉球王国が滅ぼされた現在では
ニライカナイへの信仰が一般的である
ちなみに西方には魔界があるとされている