祭祀場としての北山城 <1>
監守七代従憲のとき
首里王府の政治改革のため監守一族は
1665年首里に引き揚げ
北山城は政治的・軍事的機能を持った
居城としては喪失していった
それ以後北山城は祭祀の場所として変化し
神霊が依り憑聖城として
信仰の場所へと変容し拝所が設けられた
北山城内に
男子禁制の女性だけで祭礼を行う最も崇高な拝所
テンチジ アマチジとカラウカ・ソイツギ
火の神の祠などの拝所がある
城の後方に、沖縄信仰において最も神聖な
開闢七御嶽の一つクバ(クボ)御嶽がある
城の前方にあった親泊ムラ・今帰仁ムラは集落ごと
現在の今泊ムラに居住した
ムラ跡に阿応理屋恵ノロドゥンチ火の神
今帰仁ノロドゥンチ火の神
トゥムヌハー火の神
古宇利ノロの火の神などの拝所となっている
ムラ人達は移っていったが
三人のノロが住んでいた屋敷跡は神の降臨地
それはノロを媒介として神を観じて
神聖な領域、祭祀を行う場として
信仰のため祠を建てて重要な御願所とした