宮古上布 <4>
宮古上布は材料の苧麻(ブー)の栽培から
手紡ぎ・絣括り・図案・染め・織・洗濯加工(砧打ち)を
終えた布は検査員によって検査が行われ合格した布には
宮古織物事業協同組合の登録商標
沖縄県伝統工芸品のマーク
沖縄の検査済証
経済産業大臣指定伝統的工芸品のマークが貼り付けされて
始めて宮古上布として商品と成る
宮古上布の一反の値段は
百数十万から二百万円以上の価格で販売されている
宮古上布はフォーマルウェアではなく夏の普段着である
数百万もする普段着としては高価である
値段だけ見れば高いと思われるが
多くの人の手間と、多くの時間が掛っている
宮古上布は永い歴史を持っているが
存続の危機に直面していると言われて久しい
職人の高齢化、後継者不足、生計を立てる仕事に成っていない
1972年に1,049反を最高に年々に減少し
1993年には24反まで減り
現在では年に10反~20反あまり織られている
この生産数は検査を受けた宮古上布として数えられた数字である
(検査を受けていない宮古上布は数多くある)