西塘 <1>
西塘(にしとう)とは、竹富島の守護神、豊穣の神として
竹富島に西塘御嶽として祀られている
正月には竹富島のほとんどの人が初詣でに参拝している
偉大な政治家・郷土愛家として尊敬され
現在も竹富島の人々に強く信仰されている
沖縄の史書(球陽・琉球国旧記)によると
1500年のオヤケアカハチの乱の時
琉球国軍総大将大里親に、西塘の才能を見出し
王都首里に連れて行ったとあるが
八重山由来記・琉球国由来記によると
「ニシトウト云者召取ラレ悪鬼納(沖縄)ガナシヘ罷登リケリ」と
記述されている
西塘が自ら進んで首里に行ったのではなく捕虜として
連れてこられたとも読み取られる
西塘が十代の中頃か二十代前半ごろ首里に連れてこられ
法司家(三司官)で、奉公人として仕え
沖縄の言葉・文字、さまざまな学問
首里の先進文化を学びそれらを修め
また、石工技術も学びその才能を発揮した
西棟が連行されてから、19年目の
1519年園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)の
石門の建造を王府より命じられる
当時の最新技術を取り入れた中国風のアーチ型の石門を
1524年頃完成させる
西棟は石工技術者として才能を発揮しその名を知られるようになる
現在世界遺産に登録されている