沖縄へ仏教が伝来して来たのは
英祖王(1260~1300年)の時代
禅鑑(国籍不明)と称する僧に英祖王は禅鑑の
教に尊信し帰依し開基して、極楽寺を建立住居させた
琉球国由来記巻の琉球諸寺旧記序に
仏教が伝来したのが始めてであるとしている
その後、察渡王(1350~1395年)の時、瀬重法印が来流し
波上山に護国寺を建立し真言宗を始めて伝えたとしている
尚泰久王(1454~1460年)の時
芥隠承虓が臨済宗を始めて伝える
日秀上人は(1527~1545年)沖縄に18年滞在し
熊野信仰と真言宗を広め、多数の寺院を建立
日秀の伝承と功績、石碑が残されている
袋中良定(1603~1606年)は3年沖縄に滞在し
桂林寺を建立し始めて浄土宗を伝えた
琉球神道記5巻・琉球往来記1巻を著わし
沖縄に大きな足跡を残している
尚泰久王時代から多くの寺院が建立され
尚真王(1477~1526年)の時代までに多くの僧侶が
来流し寺院も建立された
王府の庇護の元、国家仏教として
沖縄の歴史上最も仏教が栄えた時期と成ったと言われている
その頃の僧侶は修行・仏学のため自由に日本に往来することが出来
沖縄出身の修行僧も多数京都と鎌倉の足利学校に行へ行っている
また、当時の僧侶は教養があり、社会的地位も高く
貿易・外交官の役割を果たし、政治へも関与し
王府より重要視された