マチリ(カンブナガ)は旧暦十月庚申日に
クブラ(久部良)マチリがクラビディリと
ミドゥドウと言うウガン(御嶽)で行われる
クブラマチリは外敵・異国人退散を祈願が行われる
与那国島は諸外国からの侵略や海賊の侵入が多かったことから
大きな草鞋を作り海に流し、巨人が居るように見せかけて
外敵の侵入を防いだとされて、始まったと伝えられている
ウラマチリ(東ムラ)は、辛酉の日に、牛馬繁殖を祈願
ンディマチリ(比川ムラ)は、甲子の日に子孫繁栄・婿嫁取りの祈願
ンマナガマチリ(島中ムラ)は、壬午の日に五穀豊穣の祈願
ンダンマチリ(西ムラ)は発未の日に航海安全の祈願の順で
マチリが行われた
全てのマチリが終わると、アンダドゥミ(明へのとどめ)と
呼ばれる儀式が行われる
ハイナグのビディリ(霊石)でカンバガリ(神分かれ)
チラクンダでヌチバガリ(主分かれ)を行い儀式は終わる
ここでッカブ(司)は神依を脱いで人間に戻り
期間中の禁食・殺傷も全て終わる
マチリが終わると、全員で手を繋いで輪を作りドゥンタ踊る
各地域の祭りの終わるたびにドゥンタを踊る
現在でも運動会でも必ずドゥンタが踊られる
輪の中には島外の人も入ることが出来
老若男女問わず全ての人が一つの輪の中で
ドゥンタ(巻き踊り)をする事によって
島全体が一体である事を体感するのである