ウンジャミ <2>
古宇利島ではウンジャミ(海神祭)は重要な祭祀として
大切に守られ伝承されて来た
旧暦のお盆明け最後の亥の日に行われるウンジャミは
ノロ(神女)を始め各一門の中から選ばれた神人が
祭祀用衣装白装束を身に着け手には杖を持ち
ナカムイヌ御嶽と、神アサギ(拝所)に隣接する
神アサギナ(庭)でウンジャミ祭祀が執り行われる
海の彼方、ニライ カナイから神を招き豊穣を祈願する
古宇利島には、人類誕生のストーリが伝承されている
最高神、天帝が男女(兄妹)を地上のシラサ岬に降ろしたと言う
この男女の兄妹が沖縄人の始祖となったと伝えられる伝説である
古宇利島のウンジャミ祭りには
この誕生伝説が反映されている儀式がある
砂で、コの字を書いて、神人が七回往復して
天から餅を落とす儀式
兄の墓があると伝えられている、塩屋ムラに向けて
神送りする、などの儀式が行われている
古宇利島のウンジャミ祭は、島最大の祭祀として
大切に守られ伝承されてきた
古宇利島は数多くの祭祀が執り行われ
今も神々に囲まれた、神の島である