沖縄には、何種類かの開闢神話伝承がある
その一つが古宇利島に伝わる、人類誕生伝説である
キリスト教の聖典旧約聖書に、アダム(男)とエバ(女)の人類創始と
マナ物語に酷似した、沖縄の祖先と成った人類誕生伝説である
最高神、天帝が男女(兄妹)を古宇利島のシラサ岬に降臨させた
二人は裸であったが恥ずかしいとは思わなかった
二人は毎日天上から降ってくる、餅を食べて幸福に暮らしていた
ある日、もし餅が降らなくなったら、どうしょうかと考え
二人は貯えようと思った
ところが貯え始めると
餅は降らなくなった困った二人は必死に月に向かって祈った
たうたうまへされ、たうたうまへ (お月様4、もしお月様)
大餅やと餅、お賜べめしょれ (大きい餅を、太い餅を下さいまし)
うるまぐる拾うて、おしゃげやべら(赤螺を拾うて上げましょう)
と、声を嗄らして歌ったが餅は二度と降る事はなかった
二人は生きるための糧をえるために
海で魚介類などを獲り生活をした
二人は動労の始めと、生きる苦難を知るようになる