粟国島は神の島と呼ばれ年間を通して伝統祭祀、行事が多く
古くから伝承され大切に守られ行われて来た
島内には御嶽や祭場など多数存在している
御嶽はガタノコ御嶽・エーガ御嶽・イベテラチ御嶽・ヨコノ御嶽
ナカノ御嶽・ハイノ御嶽・シマイ御嶽・アラバ御嶽・ヤカン御嶽
の九箇所
ルゥン(殿)は五ヵ所エーガーノルゥン・アシミネノルゥン・
カキノルゥン・ハマノルゥン・トマリルゥン・と
そしてカー(井)など四十ヶ所以上あるとされている
これらは聖地として崇められ
この拝所にヒーヌ(火)神・ヤマヌ神・ヤカンヌ神・ウミヌ神
祖神などが祀られている
サチヌユー(昔の世)の人は
穀物の種蒔きと収穫時を二期に分け
春の初めの一月と七月を種蒔き
六月と二月は穀物の収穫の時期として
一年のサイクルと、考えて
豊作、害虫などから守られるように祈願したのである
また、航海安全、無病息災、豊漁、子孫繁栄など
願い事に関係する、神が鎮座する御嶽、祭場で
ノロ(神女)、神人によってウンヌキグゥト(お願い事)をする
また、門中と家庭ごとに行うウガングゥトもある
粟国島に多数ある行事の中で最大の祭祀は
大晦日から元旦にかけて行われる マースヤーと
ヤガンウユミである
島の祭祀は全て旧暦に合わせて
島民総出で参加して行われる