久高島は沖縄本島南部東側に約5.3㎞に位置する
周囲8㎞で東から南西方向に細長い平坦な島である
人口180人余り、阿座間港からフェで約20分
沖縄県南城市知念久高島となっている
久高島と言えば昔から神の島と呼ばれて
海の彼方異界ニライ カナイに繋がる聖地としている
沖縄には幾つかの開闢説話があるが
その一つが久高島の地に天帝(最高神)が
アマミク(天摩美久)を遣わし国創り始め
天帝の子である男女神を降臨させ
人類の始祖とした開闢説話がある
また久高島に、ニライ カナイから
五穀(米・麦・粟・豆・稗)の種子をもたらし
農業の始まり、五穀の発祥の地と
琉球由来記(1713年)に記されている
王朝時代、国王は、オナリ神である聞得大君(最高神女)を伴い
国の安寧と繁栄、国民の幸福と五穀豊穣を
この聖地で祈願していたのである
久高島はセジ(霊力)が最も集まる場所と考えられていた
島は多数の御嶽、祭場があり
人々の暮らしの中に祭祀が年中行事として
大切に守られ行われている