東京大学、大学院医学系研究科人類遺伝学専攻分野の徳永勝士教授と
遺伝学研究所集団遺伝研究部門の斉藤成也教授
東京大学・大学医院理学系研究科・理学部の尾本恵市名誉教授を
中心とする研究グループは
日本列島人(アイヌ・沖縄・本島人)のゲノム解析により
現在の日本人は縄文人の系統と弥生系渡来人の系統の
混血であるとしている
これまでの遺伝学的研究では
アイヌ人と沖縄人は近いことが幾つか得られたが
決定的ではなかった
研究グループは、人ゲノム中の単一塩基多形を示す
100万塩基サイトを一挙に調べることが出来る
システムを用いて、日本列島人のDNA分析を行った、
その結果アイヌ人に沖縄人は遺伝的に最も近く
日本列島の中間に位置する本土人は沖縄人に次いで
アイヌに近いことが示されたと言う
現在日本には、旧石器時代から住む縄文人の系統と
弥生系渡来人の系統が共存すると言う
二重構造説を強く支持するとしている