琉球の歴史書では、阿麻和利は王府に弓を引く
逆賊として記述されている
近世においても逆臣として語り継がれていて
悪しき者のイメージが強いが
地元とでは民のために尽くした
信望の厚い英雄として称え
肝高の阿麻和利と語り継がれている
肝高とは、心豊かで、気高く、品位ある意味
沖縄最古の歌謡集(1531~1623年)「おもろさうし」に
勝連阿麻和利を称え、おもろさそうし
巻ノ16-3、16-8、16-14、16-14
16-15、16-18に謡が収録されている
これらの謡は阿麻和利が存在した時代から70数年後に
おもろさうしに記されたものである
勝連の人々は阿麻和利を忍び
その功績と人徳を思い歌を後世に残したものである
謡の中に、国王と並べて称賛し
繁栄を日本の「きや」(京)、鎌倉に例えて歌っている
勝連の阿麻和利の名声は国中に響き渡り
心豊かで気高お肩、千年も末永くまして
勝連を治めた前
品位ある勝連こそが
阿麻和利にふさわしいと称賛して謡っている