中城城(なかぐしくじょう)は沖縄県中頭郡中城村泊にある城跡
中城村と北中城村の領域に及び中城湾に沿った
標高150mから170mの丘陵上に位置する
南側は15メートル以上の断崖
北側は勾配の傾斜面となっている
自然の地形を巧みに利用した
城壁は曲腺に囲まれ実に美しい山城である
城の上からの風景は東側に中城湾、太平洋の地平線まで
北側には勝連半島と、それに連なる島々
南側に知念半島を見渡せる
そうして青い空と海、まさに絶景である
中城城は六つの郭で構成されている
城壁は琉球石灰岩で
主に野面積み、布積み、相方積みと
呼ばれる方法で積まれている
一の郭は新城(みーぐしく)とも呼ばれ
北の郭とともに相方積みと呼ばれる方法で積まれ
その技術は高く評価されている
一の郭の南側に南の郭と
長さ120mもある西の郭がある
郭から郭へは敷石の階段で通じ
門はアーチ式門となっている
中城城は去った大戦の戦禍などから免れ
沖縄にあるグシクの中でも最も
遺構がよく残ったグシクである
中城城は沖縄を代表する城跡の一つで
沖縄のグシク及び関連遺産として
ユネスコ世界遺産に登録されている
登録名称は中城城跡