ウム(甘藷―サツマ芋)
ウムの原産地は中央アメリカのメキシコから
グアマテラにかけて紀元前三千年以前から
栽培されていたと 言われている
その後南米地域やペルーに伝わり
十五世紀末に 探検家コロンブスによってヨロッパへ
ヨロッパ地域ででは気候が合わず
あまり普及する事は無かった
十六世紀になると頻繁に南アメリカ大陸にやって来た
スペイン人やポルトガル人によって
植民地であった東南アジアに持ち込まで
ウムは急速的に 広がっていった
その後中国へと伝わり特に中国南部に広がった
千六百年頃に 中国明王朝と朝貢関係にあった
朝貢のため進貢船の一員として
明国の福州に赴いた
琉球国の野国総官は
鉢植えされたウムの苗を持ち込み
野国村(現在の嘉手納)で栽培された
ウムは台風や旱魃にも強く
痩せた土地でも良く育ち 収量も多く
琉球で度々あった飢饉から 多くの人々が
ウムによって 飢えから救われた
琉球から
薩摩・九州全土へと 伝わり
そして日本全国へ普及した
ウムは薩摩では唐芋(からいも)と呼ばれ
薩摩から全国に普及したため
サツマ芋と呼ばれるようになる
(ウムの伝来と伝播には諸説あり)
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