上海や蘇州、無錫では先週から桜が見頃になりました。
先週は暖かくお花見日和でしたが、週末から雨の日が多くまた少し寒くなっています。
桜の記事を書こうと思っていましたが、
隔離対象外の外国人でも蘇州へ来るのが結構面倒だということを体験したので、
先に現時点の蘇州駅での手続き内容をご紹介。
3月28日、中国の鎖国(すべての国からの外国人入国規制)が始まった日に、
高鉄で上海から蘇州へ移動しました。
上海駅から出発する利用客まだまだ少ないです。
中国人が市や省をまたぐ移動の場合、通常と異なるのは検温と身分証の提示と、
場合によって各省指定の健康登録のQRコード提示ぐらいで、
ほぼ通常の状態に戻りつつあります。
まぁ、この状況を鵜呑みにしてろくに下調べもせず、
約2ヶ月ぶりに上海から蘇州へ戻ったのですが、
改札を出てから自由の身になるまで、結構めんどくさいことになっていました。
改札を出て柵で作られた通路を進んでいくと、
一列で通過するように指示された先にまず検温があります。
当然のことながら検温で引っかかると白い服の人達に捕らえられることになります。
検温が終わると次に再び改札の機械が登場します。
中国身分証もしくは同機能のカード以外は通過できませんので、
パスポートの一般外国人はここで確実に振り分けされます。
中国人はこの改札さえ抜ければ自由の身となります。
パスポートを見せると、紙の健康申告書の記入台へ連れて行かれます。
健康申告書は、英語、日本語、韓国語などが用意されています。
入国日やどこから来たか、到着便名、健康状態、湖北省などの重点地域の滞在有無、
濃厚接触の有無、蘇州の住所、勤務先、連絡先などなどを記入します。
記入後、青いテントの中の人に申告書を渡すと記入内容にそった簡単な質問があります。
ちなみに、パスポートはここで取り上げられます。
私の場合、蘇州に勤務先がないので、何しに来たの?と聞かれました。
回家(家に帰る)と答えたら住所の確認以外は特に何も言われませんでした。
次はパスポートと健康申告書を持った補警(警察のお手伝い)さんに連れられて、
蘇州駅北広場にある大きなテント小屋に向かいます。青色の次は赤色。。
テント小屋の中では、行先の地区(新区や園区など)ごとに白い服の人達が待っています。
ここでは、スマホの移動履歴で蘇州に来る前にどこにいたのかを確認されます。
移動履歴は通信事業者ごとのQRコードをWeChatなどでスキャンすると、
滞在場所や滞在時間などがスマホ画面に表示されるようになっています。
(これは、上海のオフィスビルでもチェックに使用している所があります)
テント小屋のチェックで問題なければ、パスポートは返却され自由の身になります。
この検査と手続きは、毎回蘇州に来る時に必要なのかと聞いたら、
案の定、”毎回だよ、今はどうしようもないね”とのお答えでした。
しばらくの間、鉄道で蘇州に来る外国人は必ずこの検査が必要です。。
人数が多いと振り分けられるのか、どこから来たのかで振り分けられるのか、
はたまた、検査でNGの人用なのか大きなテント小屋は2ヵ所にありました。
まだ、蘇州駅の南口改札は開いていませんので、乗車時は北口へ行く必要があります。
乗車時は検温のみでこのように面倒な検査はありませんが、
到着地では蘇州と同様の検査が待っているかもしれません。
上海駅到着の場合は検温のみで健康登録アプリも不要、問診もありませんので楽です。
蘇州駅発着の公共バスは動いていますが、
利用客が少ないせいか、休日のためなのか便数は減ったままのようです。
今回、蘇州用の健康申告アプリ、”蘇城码”の登録も済ませて来たのですが、
健康申告書類記入の場所で、蘇城码を持っていますよと言ったら、
きっぱりと、”それはいらない”と言われました。
これを持っていても登録内容が嘘か真か分からないことは自覚しているのですね。。
ここでは全く何の役にも立ちませんでした。
今回体験した検査と手続きは、
隔離政策中に中国へ渡航された方々が入国時に経験された内容の一部だと思います。
幸いなことに同時刻に到着した列車の乗客に外国人がほとんどおらず(ほぼ皆無)、
各手続や検査での待ち時間は0で、自由の身になるまでの所要時間は30分ほどでした。
今週末は清明節の3連休です。
清明節のお墓参りはすでに規制が入っており、予約が必要になっています。
それ以外にも人が集まらないように何らかの規制をかけるのではないかと警戒してます。