まだ蘇州へはなかなか戻れず。。昨年行った場所などを記事にしています。
虎丘は蘇州郊外にある標高30mちょっとの小高い丘で、
丘の上に立つ八角形の塔、雲岩寺塔(虎丘塔)が有名です。
蘇州市街からでもの少し北側に行けば遠くにある雲岩寺塔が見えます。
北環状線などを車で走ると北西の方向に見ることができます。
雲岩寺塔は北宋時代、961年に完成した八角形7層レンガ造りの塔で、
地盤沈下などで現在は3度強傾いており、東洋の斜塔とも呼ばれます。
諸説あると思いますが、実際に傾きだしたのは明代ごろかららしいです。
虎丘には春秋時代の呉の王、闔閭の墓があります。
剣池の下に墓への入口があるといわれています。
また、闔閭の息子、夫差は父のために3000本の剣や財宝を
埋めたと伝えられており剣池の名の由来になったとも、
後の秦の始皇帝や三国時代の孫権が、その剣を探して掘った跡だともいわれています。
剣池の前に広がる千人石は、剣や財宝を埋めた秘密を守るために
埋葬に従事した者たち千人を殺害した場所という説もあります。
虎丘はもともと海湧山と呼ばれていましたが、
闔閭を葬った3日後に白虎が現れて墓を守ったという言い伝えがあり、
これが虎丘という名称の由来になっているそうです。
雲岩寺塔や剣池を見るだけなら、そんなに観光時間は必要ありません。
のんびりするなら茶店でゆっくりお茶を飲んだり、
盆栽園も回ってみるのもよいかと思います。
また、年に2度ほど花のお祭りがあるのでその時期に行ってみるのもよいかと。
今は蘇州の観光名所ですが、
過去には数度の火災があったり、荒廃していた時期もあったようで、
荒れ果てた虎丘や朽ちた雲岩寺塔の写真をどこかで見た覚えがあります。
虎丘に来たのはもう5~6年ぶりぐらい。
周辺は再開発が進んでおり、ふもとの雰囲気も以前とはすっかり変わっていました。
昔あった小さな土産物屋さんが並ぶ通りもなくなっています。
虎丘と石路まで結ぶ運河ができたのは明代のころ、
この運河沿いの道が山塘街です。
歴史のある建物がいくつか残っているので、
時間があるなら石路から虎丘まで歩いて行くのも楽しいです。
また、虎丘~山塘街(石路)の間は、運河の観光船も出ています。
この観光船もまた後ほどご紹介します。