四川省の峨眉山は中国四大仏教聖地のひとつです。
また数多くの野生動植物が生息する山としても知られています。
四大仏教聖地(四大仏教名山)とは山西省の五台山、安徽省の九華山、
浙江省の普陀山、四川省の峨眉山のことを指します。
1996年に峨眉山と楽山大仏は複合遺産としてユネスコの世界遺産に登録されました。
峨眉山の最も標高が高い峰は3099mの万仏頂、金頂は2番目に高い3079mです。
2つの峰の形が美しい眉のように見えることから峨眉山と呼ばれるようになったと言われています。
金頂に聳え立つのが四面十方普賢菩薩金像です。
高さは48m、重量660トンのブロンズ像に金メッキが施されており、
世界最大級の大きさだそうです。
現在、山頂に建つ、金殿、銀殿、銅殿と四面十方普賢菩薩金像は、
2003年から修復が始まり、2006年に落成式と開眼法要が行われました。
法要には日本からも僧侶が招かれたそうです。
4つの峰からなる峨眉山、金頂は山奥にあるので麓からバスで向かいます。
乗車時間は1時間半ほど、山道はきれいに舗装されています。
小型バスに乗った場合はブレーキ用冷却水補充(おそらく)のため途中で少し休憩が入ります。
日本では見ることのないこの光景、これって何しているのと聞いたら、
”冷却水の補充だよ、そんなこと知らないの”と返されました。
安心すべきなのか、不安になるべきなのか。。
バスを降りるともう標高は2500m弱。
ここから山頂へ向かうロープウエイ乗り場まで30分ほど登るだけで、
ほとんど山登りもせずに3000m越えの山頂へ到着です。
この辺りには野生のチベット猿が食べ物をねだりに出没します。
ただし、チベット猿の大きいものだと体重は70kg。
重さは人と変わりません、力も強く可愛い動物ではないです。
白い袋やカップを持っていると飛びつかれて奪われますのでご注意を。
もちろん、ロープウエイを利用せずに最後は自力で山頂まで登ることもできます。
ただし、ここからでもまだ標高差が500m以上ありますので、
それなりに体力は必要かと思います。
峨眉山には峨眉十景と呼ばれる景観があり、山頂からは壮大な雲海や、
仏光と呼ばれるブロッケン現象が見られるハズですが。。
この日の視界は数十mほど。。
目の前のお寺や仏像も霞んでいます。
2日後にガイドが山頂から送ってきた写真ではこんな感じ。
天気が良ければ本当に素晴らしい景色の場所なのです。
見渡す限りの雲海の上には、
峨眉山の最高峰、標高3099mの万仏頂に立つ万仏閣も見えています。
金色の四面十方普賢菩薩金像のお姿も神々しく。。
またの機会に自分の目でこんな美しい景色を楽しんでみたいと思います。
翌日は峨眉山中腹の寺社を巡ったり、自然景区の中を散策しました。
今回の四川省、本当に天候に恵まれず、どこに行っても雨や霧でした。
まだまだ四川の旅は続きます。