米堆山は太湖の湖畔、光福鎮にある小さな山です。
観光地でもないこの場所が何故か数年ほど前から若い人達に人気の場所になっています。
今では麓の村に駐車場(1回10元)まであって、更に何らかの観光施設も造ろうとしています。
ちょうど駐車場の前にある茶畑から登ると近道です。
駐車場で集金している村人がそこから登ってというので問題ありません。
茶畑を登りきると山道に出ます。
左右どちらに進んでも山に登るための階段がありますのでお好きな方向で大丈夫。
あくまでも私見ですが、私は右の方から登るのをお勧めします。
右に進むと山を登る階段までの距離は遠いのですが、こちらの方が人も少なくて登りやすいです。
ただし一番最後に少しだけ意地悪な箇所があります。
階段は段差もさほど高くなく、それなりに道幅もあるので歩きやすいです。
とはいえ普段からの運動不足+隔離明けで体力がなくなっているので、
頂上までずっと階段はかなりきつかったです。
途中で休み休み上まで。。
最後に舗装された綺麗な道が現れますが、何故かガードレールで行く手を阻まれます。。
舗装道路に出るためにはガードレールを跨がなければなりません。
この舗装道路を使って車で山頂まで来られるようですが、
今は許可された車両以外は通行できなくなっているかもしれません。
車で走ると気持ちよさそうな1本道です。
いつ頃から使われ出したのか分かりませんが、中国では”網紅打卡地”という言葉があります。
ざっくり言うと、”ネットの口コミで有名になった観光スポット”という感じの意味かと。
米堆山も網紅打卡地のひとつで、山の上から太湖の景色を望むことができます。
北西は無錫の方向。
南西の方向には太湖西山が見えます。
蘇州の山は山頂まで登っても木で覆われて眺望がないことも多いのですが、
ここからの景色なら頑張って登ってみる価値はあると思います。
(普段から運動している人なら頑張る必要もなく余裕で登れます)
米堆山ではひとつ気を付けなければならないことがあります。
山の上から東の方向(太湖と反対側)は撮影禁止地域なので東側の写真は撮らないようにして下さい。
穹窿山もあって景色は良いのですが、あちこちに中国語で严禁拍照(撮影厳禁)と書かれた看板があります。
山の上にいる人達が一般人か軍人か公安かなんて日本人には絶対見分けはつきません。
この日は車で米堆山まで行きましたが、途中で3回も検問がありました。
通過するためには健康コードや行程卡の提示が必要です。
バス乗車時にも健康コードの提示が必要になっており、チェックする人がバスに乗っています。
現在、蘇州でもオミクロン厳戒態勢になりつつあります。
また、時々ロックダウンが始まるのではないかという噂が流れ、
食料品の買い占めが起こったりもしています。
噂が流れた時のスーパーからは食料品が根こそぎなくなります。
米やインスタント麺はもちろん、日持ちしない野菜類だって全てなくなります。
(いろんな訳があって、今は高菜ラーメンだけ誰も買わずに棚に残ります)
中国の人達はなぜか有事に塩を買い占めるので塩もなくなります。
買い占めの2日後ぐらいにスーパーに行くともうほぼ普段通りに食品が並んでいましたが、
買い物客の姿はありません。
ほとんどの家庭では買い占めた食料がまだまだ消費しきれないのでしょう、店員さんも苦笑いです。
上海の状況を目の当たりにしているせいもあると思うのですが人々の警戒心はすごいです。
蘇州では地下鉄、公共交通バスの路線や運行本数も削減され、鉄道駅も封鎖に近い状態で、
ほぼ鎖国状態と言ってもよい感じになっています。
また、2日に1回のペースで全住民のPCR検査が行われています。
実は今回、初めから米堆山に行くつもりではなく東林渡という場所の菜の花畑を見に行くつもりでした。
近くまで行ってみると閉鎖中との看板が。。おそらく人が集まるのを恐れてのことなのでしょう。
観光地や園林、多くの公園が閉鎖されたままなので息抜きに出かける場所がなかなか見つかりません。
しばらくの間は昨年出かけて記事にできていない場所を回想しながら書くしかないかなと思っています。