宜興の玉女潭は唐代に造園された、山林の自然を活かした庭園です。
鍾乳洞の張公洞から車で5分ほどの場所にあります。
面積は16万平米あり、庭園と言うより公園という感じです。
歴史のある場所のようですが、観光地としてはあまり人気はありません。
ぐるっと一周してみましたが、途中で2~3人しか見かけませんでした。
結構いい感じの場所だと思うのですが、なぜこんなに誰もいないのか分かりません。
蘇州の休閑カードが使える場所なので入園料は調べていませんでしたが、
もしかするとちょっとお高いのでしょうか。。
雑木林の中にある小径には、おそらく人工的に配置したのではない、
大小様々な岩が並んでいて名前が付けられています。
明代には詩人や画家などがこの辺りで暮らしており、数多くの作品が造られたそうです。
また玉女潭はドラマや映画のロケ地にもなっています。
確かに、時代劇から現代ドラマまで、いろいろなロケに使えそうな雰囲気です。
油断していると通り過ぎてしまうような岩の割れ目の先に、一線天と小さな洞窟があります。
一線天をWikiで検索してみると、まさにその通り。
”巨大な岩の裂け目の狭い道を通ると、空がひとつの線でしか見えないような景観を持つ場所をいう。”
一線天から続く小さな洞窟は長さがとても短いのですが、びっくりするぐらいの冷気です。
景区の名前にもなっている玉女潭は、山の中に空いた深い淵になっており、
エメラルドグリーンの水が湛えられています。
天上の玉女が下界に降りた時、ここで水を浴び、修行を積んだことから、
玉女潭と名付けられたそうです。
人が少なくて荒れ果てているという感じは全くありません。
休憩できるようになっている亭や回廊もきれいに掃除されています。
緑も多く、一線天と洞窟もとても涼しい場所なのですが、
困ったことに蚊なのかブヨなのか、とにかく虫が多くてずっと耳元でブンブンいっています。
夏に来る場合は必ず虫よけスプレーを持参した方がいいです。
虫さえ来なければ木陰や亭でのんびり読書でもできそうな、とても静かで居心地の良い場所です。
蘇州から宜興まで結構距離はありますが、張公洞も玉女潭も路線バスを乗り継いで行くことが可能です。
百度で調べてみると、蘇南机場巴士(蘇州線)→蘇南机場巴士(宜興線)→宜興201路と、
新しくできた無錫空港バス路線を使うと乗り換えも少ないようです。
時間は4~5時間ぐらいかかりそうですが、ちょっと試してみたくなりました。