浦東の濱江大道散歩を終えて渡船で浦西へ渡り、バスに乗って淮海中路にやってきました。
今回は初めて錦江飯店に泊まってみることにしました。
錦江飯店は1929年に完成した、上海のクラシック5つ星ホテルです。
もうずいぶん古いホテルなので、今では周囲の5つ星より安く泊まれるのも魅力です。
後ろにそびえているのは錦江タワー(新錦江大酒店)です。
格式の高い北楼の宿泊費は少し高く、低層の楠楼はリーズナブルな価格設定になっています。
庶民の私は楠楼で。。でも北向きの部屋だと北楼と中庭や貴賓楼を眺めることができます。
値段は安くなってもフロントはちゃんと5つ星っぽい対応をしてくれますし、
部屋のテレビもNHKの海外向けBS放送が映ります。
貴賓楼には周恩来、ニクソン、サッチャー、レーガン、田中角栄など、
今までに各国の首脳や教科書に名前が載るような著名人が数多く宿泊したそうです。
お隣の上海花園飯店(オークラガーデンホテル上海)も同様ですが、
都心の一等地に広い中庭のあるとても贅沢な造りです。
周辺の再開発が進む中で、このようなクラシックホテルはいつまで営業を続けてくれるのでしょう。
淮海中路と茂名路の交差点にある国泰電影も1932年に錦江飯店の経営者が建てたものだそうです。
コロナ前はまだ映画の上映もしていたような気がしますが、現在は改装中のようでした。
長楽路も少し散歩してみました。
2017年の年末からしばらくの間、錦江飯店のすぐ北側にあるアパートに住んでいたことがあります。
通りに面した建物は改装して綺麗に見えますが、通りから見えない建物はかなりボロボロです。
この周辺の古いアパートには、3階建ての縦一列に1家族が暮らすような造りになっているものがあります。
その場合、借りる部屋によっては誰が通るか分からない階段の途中に浴室があったりするので要注意です。
(でもこんな場所の古いアパートを借りる人、私以外にはきっといませんよね)
晩ごはんを済ませた後に外灘にも行ってきました。
ここでも地下鉄は使わずに、今は路線も少なくなったトロリーバスで。
外灘の古い建物のライトアップを見るのも久しぶりです。
予想通り観光客で大賑わいでした。
とにかくどの方向を向いても人人人。
でも若い人が多いせいなのか、昔のような押し合いへし合いみたいな感じではありません。
この日は少し霞がかかったような曇り空だったので、
残念ながら浦東の高層ビル群の夜景はいまひとつでした。
帰りは人民広場まで歩いてみることに。
南京東路以外の道を通ると人は多いのですがそんなに混雑はしていません。
でも、怖いもの見たさで南京東路へ。
やっぱりすごい人、夜遅くまでお店は営業していますが、
人が多すぎて誰も店の中まで入って行かないようです。
連休などの混雑時に登場する、隊列を作って交通整理する警官も出動しています。
警官隊は列を崩さず動作もピシッと揃っています。背丈も揃っています。
上海のような都会でも2年も経つと所々に変化があります。
この日は1日よく歩きました。最後の外灘から人民広場までがちょっときつかったです。
人混みにも疲れたので、街歩きはここまでにして、
翌日はまだ行ったことがなかった郊外の上海共青森林公園へ行ってみることにしました。