蘭風寺は蘇州高新区、鹿山の山麓にあるお寺です。
建立されたのは元代で、もともとは景福庵と呼ばれていました。
清代に蘭風という高僧がここで修行し、悟りを開いたことから蘭風寺という名になったそうです。
中華民国時代に戦乱などで寺は破壊されてしまいましたが、2001年に再建されました。
今でも何か増築しているようで、工事中の場所もあります。
観光地ではないのでそんなに綺麗に手入れされているという感じでもなく、
お寺自体は素朴なごく一般的な仏教禅寺です。
観光客が来るようなお寺でもないのにどうしてこんなに人がいるのかと思ったら。。
お寺の裏から鹿山を越えて天平山や天池山、白象湾方面への登山道が繋がっているようです。
こんな所から山登りができるなんて行ってみるまで知りませんでした。
山の中腹に庵があるのでそこまで登ってみました。
鹿山は2つの峰があり高い方が大鹿山で標高172m、低い方が小鹿山で標高85mです。
小鹿山の別名は廟山で百度地図を見ると庙山(廟山)と表記されています。
1950年から2000年ごろまでこの辺りは花崗岩の採石場でした。
お寺の麺屋さんは食事時を過ぎているのに大勢の人達で賑わっています。
どうやらここにいるのは蘭風寺を終点にして山歩きを楽しんできた方々のようです。
ここの麺は、お寺の麺の基本という感じの細麺とあっさり醤油味スープ。
私の好きな素朴な味、美味しくいただける麺だと思います。
麺のお店以外にも喫茶店や売店などもあるようです。
お寺のトイレは古いのでちょっと難あり。。きっとそのうち新しくなるかと思いますが。
蘇州新区から蘭風寺に行くなら332路か355路のバスで、終点の蘭風寺首末下車です。
路線バスの終点まで行って何かある所はないかと地図を眺めていて発見しました。
週末に何もすることがなければ、ぶらっとバス旅に出かけて麺を食べて帰ってくるとか、
山登り(トレッキング)を楽しみたいと思う方にはこのルートもありかと思います。
お寺は国々の違いがあり、良さが違います。
一番最後の写真の奥にうつっているのは、マンション郡ですか?
あのような壁画は蘇州のお寺では蘭風寺しか見たことがありません。
見ているとちょっとほっこりする感じです。
そうです。最後の写真に写っているのはマンション群です。
あの辺りは蘇州の郊外で新たに開発が進んでいる地区になります。
建設中のマンションもまだまだたくさんありますよ。