太湖東山(東洞庭山)のある啓園は太湖の湖岸、楊家湾近くにある園林です。
啓園が造られたのは1933年、中華民国時代です。
東山出身の席啓菘という豪商が、清朝の第4代皇帝、康熙帝を祖先がここに迎えたことを記念して、
個人の庭園として3年がかりで完成させました。
このため啓園は席家花園とも呼ばれます。
太湖に面した庭園というのは蘇州ではここにしかありません。
中華民国の時期と言えばもう近年のこととはいえ、
こんな大きな庭園を造るとは昔の大金持ちはやることが違います。
近くには、別の豪商が建てた江南一とも言われる彫花楼があります。
過去記事
彫花楼は啓園よりも10年ほど前に同じく東山の豪商が建てたものです。
席啓菘さんも負けないように何かしら張り合ったのかもです。
啓園は1984年に太湖の主要景勝地として登録され、
その後幾度か改修や増築を行い、現在の姿となっています。
中庭は1995年に新しく造られたもののようです。
園内の建物はほとんど新しく建てたか、作り直したものかと思います。
それでも長廊や曲橋、堂や亭など、江南の庭園らしい雰囲気は十分楽しめます。
庭園には冬でも緑の木々が多いのでそんなに寂しい感じにはなりません。
雪が積もるタイミングで来るともっと美しい庭園が楽しめるかもしれません。
柳毅井と康熙帝が植えたとされる楊梅の木、康熙帝を迎えた御埠頭は啓園三宝と呼ばれます。
太湖に突き出た御埠頭が啓園で最も人気のある場所です。
池や水路は太湖と繋がっています。挹波橋の向こう側は太湖です。
遊覧船に乗れば湖上から御埠頭や庭園を眺めることもできます。
啓園はドラマの撮影にも使われたことがあります。
今は民族衣装を着てスマホの美白修正を使った動画撮影で誰でも女優さんになれます。
そんなに多くはないですが、園内のあちらこちらに梅の木があります。
もうすぐ梅の花が咲き始める頃でしょうか。(写真は去年の2月中旬頃のものです)
鏡湖楼の売店にはかわいい看板猫?もいました。
写真を撮りに近づいても逃げないというか、相手にもしてくれませんが。。
今年の春節(北京オリンピックが終わるまで?)も遠出をするのは難しそうなので、
この辺りのホテルに一泊して小旅行気分を味わうのもよいかもしれません。
啓園の向かい側には東山賓館という大きなリゾートホテルもあります。
雄大でお金持ちがされること
日本では考えられないことですね?
雄大過ぎてみる時間が足りないのではありませんか?
食事はダメですがおなか一杯風景を楽しめます
BS放送で蘇州の放映をしていました
こちらはオミクロンの拡散でどこにも出られません?
さすがに私も大人しくしています
もちろん咳が取れないので遠慮しています
オミクロンではないのですよ(わらい)
太湖の湖岸にあって、確かに公園みたいな庭園です。
御埠頭が人気の場所でみなさんここで写真を撮っています。
以前はそんなに人が来る場所ではありませんでしたが、
最近は休日になると駐車場もいっぱいになります。
中国ではオミクロンはまだ少ないのですが、いつまで耐えられるのか。。
今は薬屋さんで風邪薬を買うには実名登録(身分証)が必要です。
風邪薬を買うとすぐに地域コミュニティから、
”本当に普通の風邪?コロナじゃないよね”と確認の電話がかかってきます(笑)