中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

西安 兵馬俑(秦始皇帝陵博物院)

2023-04-20 00:04:20 | <陝西省>

西安と言えば世界的に有名な兵馬俑。

ずっと見てみたいとは思っていましたが、今までなかなか行く機会がありませんでした。

 

 

兵馬俑の周辺はタクシーの客引き、チケットの売人、屋台などで、

ごちゃごちゃしている場所なのかと思っていたのですが、

おそらく最近になって(観光ブームが始まって以降)整備し直された感じです。

 

 

兵馬俑は西安市の東の外れの方にあるので、市街地から結構離れています。

西安駅でZ86の列車を降りて、地下鉄で兵馬俑の近くまで行くことにしました。

西安の地下鉄や公共バスは、Wechatの交通カードアプリが使用できるので便利です。

 

 

西安駅から、地下鉄4号線、1号線、9号線(もしくは4→6→9号線)を乗り継いで、

華清池駅まで行けば、C出口すぐのバス停から兵馬俑まで直通の臨潼遊613路に乗ることができます。

観光客用公共バスのような感じで料金は片道20元、満員になるまで詰め込んで出発します。

 

 

教科書や観光ガイドなどに登場する写真は、兵馬俑1号坑に入ってすぐの正面に広がっている光景です。

現在までに約8000体の俑が発掘されているそうで、ここに並んでいるのはその一部でしかありません。

実物を見ると迫力があります。全て顔が違うというのも驚きです。

 

 

1号坑で見つかった兵馬俑の数は約6000体。

後ろの方には、調査中や修復中の俑もたくさん並んでいます。

公開されている、1・2・3号坑それぞれ、周囲が見学用通路になっていて、

何周でも気が済むまで周れます(大型連休中は許されないかもですが)

 

 

人の流れを見ると、一般的な見学順路は1号坑→3号坑→2号坑のようです。(たぶん)

1号坑の入り口の反対側から外に出ると、右手すぐに3号坑の入り口があります。

 

 

3号坑に入らず真っ直ぐ先に進むと、飲食店やお土産物屋さんの建物があり、この中にトイレもあります。

お土産物屋さんの中にも安いものから高いものまでいろんな兵馬俑が並んでいます。

こちらは、手前の値札を見ると1200元、1600元と結構なお値段のようです。

 

 

3号坑の面積は、約520平米で最も小さいです。

俑はすべて将校クラスで、軍司令部に相当する場所だと推定されています。

 

 

この場所で発掘された俑は68体あり、発見時にはまだ色が残っていたそうです。

俑は一体で造られたものではなく、頭、胴体などを別々で作った後に繋げています。

このため、頭だけがない俑がたくさんあるようです。

 

 

2号坑の面積は6000平米あり、1号坑にはなかった将軍俑、跪射俑、騎兵鞍馬俑が発掘されています。

1号坑は、農民が井戸を掘る際に偶然発見されましたが、2号坑と3号坑は後の調査で見つかりました。

 

 

とても広いのですが、1号坑のように立った兵馬俑は見当たりません。

2015年4月から第2次発掘作業が行われているようですが、現在も続いているのでしょうか。

 

 

俑は階級や役割によって、冠や服装、髪型、鎧や武器などが異なっています。

最も位が高い将軍と、高級、中級、低級軍吏、その下には歩兵、騎兵、車兵などの兵士がいます。

 

 

2号坑では発掘された俑が近くで見られるように展示されています。

俑の平均身長は180cmとかなり大柄です。

 

 

秦始皇帝陵博物院の中には、1~3号坑以外に資料や写真の展示がある建物もあります。

私が行った時は、1階の資料室だけが見学可能でした。

秦始皇帝陵の最も古い写真は、中国政府の要請で1906年~1910年にかけて、

西安市の数学、物理教師として滞在した、土木技術者の足立喜六氏が撮ったものだそうです。

 

 

広い敷地内には、食堂や小吃のお店、屋台などと、スターバックス(営業しているか不明)もあります。

出口に向かって歩きながら食ようと、西安名物のひとつ、肉夾饃(rou4 jia2 mo2)を買ってみました。 

 

 

肉夾饃とは、日本では中華バーガーと呼ばれる食べ物で、中に挟む具は、牛肉、羊肉、豚肉があります。

豚肉を食べないイスラム教徒の店は、牛肉、羊肉の肉夾饃ですが、ここは豚肉の肉夾饃でした。

外はサクサクの生地、具材の豚肉はしっかり煮込んだ甘辛い味付けで、結構ボリュームもあります。

スターバックスの近くにあるこのお店、肉夾饃は店の外で買えます。

観光地なので全く期待していなかったのですが、お勧めしたくなるぐらい美味しかったです。

 

 

兵馬俑(秦始皇帝陵博物院)のチケットには、秦始皇帝陵のある公園の入園料も含まれています。

秦始皇帝陵と兵馬俑の間は無料のシャトルバスが運行されています。

シャトルバスの乗り場は出口の駐車場の所にあります。

 

 

秦始皇帝陵の遺跡は外側から眺めるしかできないので、ここに来る人はそう多くありません。

園内には2017年に完成した銅車馬博物館があり、秦始皇帝陵から発掘された銅馬車は、

現在、秦始皇兵馬俑博物館から銅車馬博物館に移されています。

とても大きな公園で、銅車馬博物館は入り口からかなり遠いので、

行きたいと思うなら、入り口で乗り合いカート(15元)に乗る方がよいです。

 

 

今まで写真やネットで見ているだけだった兵馬俑の実物をやっと見に行くことができました。

案内を見ると兵馬俑の平均観覧時間は3時間となっていますが、

じっくり見て、秦始皇帝陵まで行くとなると5時間ぐらいは必要かと。

公共交通を利用すると、移動も含めて結構歩くので履きなれた靴がお薦めです。

歩くのが嫌な方は、自由はありませんがツアーを利用するとかなり楽なのだろうと思います。

バスで移動する西安1日観光ツアーもたくさんあります。

 

 


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2 コメント

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Unknown (直美)
2023-04-25 09:00:49
興味深い内容でした。私も死ぬまでに一度、兵馬俑を見たいです。
中国の歴史には圧倒されます。これからも色々紹介してくださいね。
返信する
Unknown (delta)
2023-04-25 21:42:24
直美さん

コメントありがとうございます。
初めて行った兵馬俑、時間をかけてゆっくり見ることができました。
あまり上手に写真は撮れませんでしたが。。

私が住んでいる蘇州も歴史のある街なのですが、
西安はもっと長い歴史がありますし、雰囲気も全く違いました。
多くの人が西安を訪れるのもよく分かります。
返信する

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