中国東北地方には、朝鮮料理店がたくさんあります。
ざっくり分類すると、
中国の朝鮮族(吉林省に自治区があります)が経営している店と
北朝鮮が経営している店に分かれます。
北朝鮮が経営している店は、瀋陽や丹東に多くあります。
長春でも北朝鮮との交流は盛んに行われているようで、
広告にも北朝鮮という単語がよく出てきます。
軽軌4号線の自由大路駅の近くにある、平壌館という朝鮮料理店に行ってみました。
この店が、朝鮮族の店なのか北朝鮮が経営している店なのかは分かりません。
平壌館:自由大路4487号大華飯店2階 (ホテル内のレストランです)
店の中では、北朝鮮の音楽や、よくニュースで見る北朝鮮アナウンサーが
独特の口調で喋っているビデオがずっと流れていました。
朝鮮料理店の特徴は、歌や踊りのステージがあることです。
食事の値段はピンきりだと思いますが、この店はそんなに高くなかったです。
日本人の客は少ないようで、服務員たちが珍しがって、
入れ替わり立ち代り話をしにきました。
服務員の話を信じるなら、
みんな平壌から長春の大学に2年間の留学にきているようで、
店に立つのは実習という位置付けらしいです。
自由に行動することは許されてなく、厳しく管理されているそうです。
中には挨拶程度の日本語を知っている人もいました。
あなたの中国語は下手だ、そのぐらいの中国語なら、
私たちは2ヶ月で覚えたと言われてしまいました。。
北朝鮮では、米国、日本、韓国は最も信用してはいけない国と教えられているそうです。
ちなみに「韓国」と言うと、「違う、あの国は韓国じゃない南朝鮮だ」と訂正されました。
で、肝心の料理の方は、
生坪百叶。
センマイです。
コチジャンみたいなのに付けて食べます。
XO醤爆菠菜。
茹でたほうれん草にカリカリに炒めたジャコが乗っていて、
大きなホッキ貝が添えられています。
ほうれん草には、うすく味が付いてます。さっぱり系でおいしいです。
圧鍋牛仔骨土豆。
骨付きカルビの肉じゃがです。これは普通にうまいです。
関西風だけど味付けは関東みたいな感じ。
帯皮狗肉。
狗肉は初めて見ました。狗を日本語に直すと犬です。。。
朝鮮料理では一般的な食材で、冬にこれを食べると風邪をひかないといわれています。
東北地方には犬料理の店がたくさんあります。
お連れした方が発注したものなので、手をつけない訳にもいかず、
頑張って一切れだけ食してみました。
臭みは感じませんが、ほんの少しクセがある感じ。
食感は、牛肉、豚肉とも違います。野生動物系といったらよいか。。
でも、これ頼んだ方は、犬って分かってて頼んだんだろうか。。。
加州巻。
カリフォルニアロール(っぽい)です。
韓国風海苔巻きを頼もうとしたら、お勧めされたのがこれ。
予想に反しておいしかったです。
元々、ここはホテルの日本料理店だったそうで、
日本食が作れる料理人がまだ残っているのかもしれません。
他にもフライドポテト(唐辛子入り)などを頼みました。
値段は3人で368元。
このうちビール(1本10元ぐらい)を10本以上頼んでいるので、
食事だけだと一人100元もあれば十分です。
どれも結構美味しかったです。
少し東北料理風にアレンジされているのかもしれません。
メニューは豊富で、朝鮮料理、中華、日本料理などがありました。
服務員は、みんなよく笑うごく普通の可愛らしい女の子達でした。
好奇心も旺盛で、国は違っても若い人達はみんな同じだなぁと思いました。
以前、ぞっとした経験があるので念のため。
情報ありがとうございます。
気をつけるべきところは、しっかり気をつけないとダメですね。