7.02.07 美 談 NO.687
高価なマグロの旨そうなトロの握りを見て「これは死んだ魚だ!」と言ったり、美しいバラの花を
見て「これは植物の性器である」などと言ったら、変人と思われるでしょう。 しかし、それは厳然
とした事実です。
電車の線路の中に侵入した自殺願望の女性を助けようとして、その女性は助かったが、自分は
電車にはねられて死亡したという「美談」があります。
でも、そういうことって本当に「美談」なのでしょうか?
そもそも自殺したいと考えている一人前の人間の行為を差し止めるなんて、お節介が過ぎるもの
ですし出来るわけもない。 なにもそんな人を「助ける?」ために自分の命を危険に晒すなどは
あってはならないものでしょう。 愛すべき妻や子、もしかして面倒を見なければならない両親
もいるかもしれない責任ある立場の人もいるでしょう。
このような場合は、その種の行為は「命を賭ける」ほどのものではありません。
美談なんておよそそういうたぐいのものが多い。 何が真実なのか冷徹な目を養う必要がある。
お国のために命を捧げるというのも、なんだかいかがわしい。