27.2.21 舌 禍 NO.711
自分が言った言葉がもとになって、他人を怒らせたりキズをつけるなどして受ける「禍」のことですね。
なかなか大臣になれなかった古参議員が念願の大臣になると、決まってこういうことをやってしまうの
ものです。
昭和初期の大恐慌の際に大蔵卿(大臣)片岡直温の失言で、大恐慌が発生したと言われています。
世に言う「失言恐慌」です。
その内容は、日本統治下の台湾のメインバンクである台湾銀行が、破綻していないのに「台湾銀行は
本日破綻しました」と国会答弁したために、日本中で取付騒ぎ(大多数の国民が一斉に銀行口座から
預金を聞き出す行動)が起こり、経済は大混乱し大恐慌(極度の不況)が発生したのです。*
遠くはフランスのルイ14世の発言です。
贅沢三昧(ざんまい)の結果宮廷の台所(財政)が苦しくなって、私はこんなに苦しい生活をしているんだ!
・・・と国民に「もう少し税金を払ってほしい」と宮廷費用を開示したところ、国民にとってはバカバカしいほ
どの浪費だったことが発覚し、それを怒った国民が団結して政治犯収容の監獄バスチーユを攻撃して解
放し、同時に王と王妃マリーアントワネットを捕えて、ギロチン(断頭台)の露としたのでした。
消費税と社会保障の一体化なんて「舌禍」を飛ばしている誰かたちも、そのうちにギロチンの露とならんか!?
*経済で読み解く「大東亜戦争」上念 司著 を一部参考にしました。