27.2.27 後 の 先 NO.718
「ごのせん」と読みます。 先手必勝といいますが必ずしもそうとは言えません。
野球だって先攻よりも後攻の方が有利に思えます。 力士「舞の海」がそうでした。
あの100Kgにも満たない小兵で小結まで駆け上がり、180Kgもの体重差つまり自分の体重の3倍
もある、時の横綱「曙」を倒して金星を取ったこともある。 ブチ当たると見せかけて相手の反応(隙)
を見て懐に飛び込む名人でした。技のデパートと言われました。
先手のように見せかけて相手の反応を見て、後手のような格好で実は有利に先手を取ることを
「後の先」といます。 横綱「白鳳」が今そういう境地にあるように見えます。
人間もそうでありたい。 能弁・多弁・大声よりも物静かな聞き役の方が良い。 喋り出したら止まら
ない・何を言っているのか・何を云わんとしているのか、さっぱりわからない困ったちゃんが多くいます
が、そんなことは耳にしなくてもよいです。 そんな与太話が喋り終わったところで、ちょと気が利いた
寸言を喋ればいいのです。 それが「後の先」になります。
でも、後出しジャンケンは不公平で「ズルイ」と言われます。