29.12.16 K Y NO.1740
KYって「空気を読む」ということらしい。 この場ではどんな意見が支配的なの
かということを察知し、その意見に抜かりなく賛同して多数に迎合する「能力」らし
い。
でも、私はこの「空気を読む」ということが下手くそで、よく失敗をするのです。
盲目の剣の達人「座頭市」は空気を読む天才で、空気と匂いと音と勘で、群がる難敵
を次〃と倒して旅を続けるという、子母澤寛原作のユニークな作品に登場します。
さて、先だって聴覚に障害があるという一種ハンデイのあるマジシャンのマジックシ
ョーがありました。 このマジシャンの演技は、座頭市には及びませんが全くハンデ
イを感じさせない、鮮やかさで観客を魅了する素晴らしいステージです。
ところで、私たちアマチュアマジシャンには、お客さんの空気が読めないのです。
時にはもううんざりといった雰囲気の時もありますが、自分が用意した演目の全部を
限時間を無視してやろうとします。
他の演者に迷惑がかるのに「もうひとついいですか?」などといいます。
「挨拶とスカートは短い方がいい」と言いますが、マジックだって同じこと、長時間
やれば喜んでいただけるというものではなくて、メリハリがきちんとついた歯切れの
良いものをぱっとやってぱっと終わる、お客さんにアンコールしようかな?と思わせ
るようなマジックをしたい。
これは人様に言うことではなくて、自戒するべきことと思っています。