29.12.19 都 都 逸 NO.1743
俳句は素養がないとできないので、誰でもできそうな川柳をたしなんでいます。
川柳は俳句と同じ5・7・5ですが、7・7・7・5調で三味線の伴奏で歌う都都逸
(都都逸)というものがあります。
いまどきあまり聞きませんが、酒席で飲みながら渋い声で歌われる、気の利いた都都逸
は下手なカラオケの歌を聞かされるより、よほど楽しいものと思います。
面白そうなものを紹介します。
*あなたに見せよと 着て来た着物 それを脱がすも またあなた
*キスしていいかと 彼女に聞けば 顔をお赤らめ またにして
*惚れた数から 振られた数を 引けば女房が 残るだけ
*夜くらい しっかりしてよと 言われるけれど そうそう燃えない 粗大ごみ
*賞味期限が 切れてるときは まずは夫に 食べさせる
*夢でもいいから 持ちたいものは 金のなる木と いい女房
*うちの夫婦は 長引く風邪よ 熱は冷めたが セキ抜けぬ
*雷の光で 逃げ込む蚊帳の中 中でとられる 臍の下
*茶飲み友達 など言わぬ 齢はとっても 好きは好き
川柳は庶民の遊び、面白いといっても高級なものではありません。低俗で当たり前、
「低俗は力なり」というではありませんか?
「都都逸人生教室」柳家 紫文著 海竜社刊 を引用しました。