27.2.23 花 見 酒 NO.713
古典落語「花見酒」にある噺。 八つあんと熊さんがなにかいい金儲けがないかと相談する。
そうだ向島の花見客に酒の量り売りをしようということで衆議一決。
酒屋でそれぞれ1斗樽を一つずつ掛けで買って、向島に行くがさっぱり売れない。
「そうだ熊さんおめえの酒アッシに一杯1文で売ってくんねえかい」と八つあんがいうと、熊さんは
「ああ いいよって」八つあんから一文受け取って酒を渡す。
うめえな~ 八つあんが旨そう飲むのを見て、今度は熊さんが八つあんにいう「どうだい八つあん
おめえさんの酒 アッシに一杯一文で売ってくんねえかい」と。
そうやって、一文のお金が八つあんから熊さんへ、お酒がその反対に熊さんから八つあんに何回
となく繰り返かえされて、酒は全部売れてしまって
酒樽はからっぽになる。 後に残ったものは一文のビタ銭と借金だけ。
ところで、日銀がお札(一枚37円の紙切れ)をバンバン印刷して市場に出すものだから、金余り現
象で銀行にお金を預けても、利息はほとんどゼロ。余ったお金が株に流れて株価が上昇、それって
景気がよくなったっていうことなの? マジで・・・
堅実であるべき年金基金や郵貯銀行まで、バクチ場に参入するというから株価のバブルはさらに
膨らみ、それがいつしかハジケる定め。
最後にババを掴むのはいつもきまって庶民、これって常識と違いますか!?