小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

花見酒

2015-02-23 12:50:51 | 日記

27.2.23         花  見  酒             NO.713          

古典落語「花見酒」にある噺。  八つあんと熊さんがなにかいい金儲けがないかと相談する。

そうだ向島の花見客に酒の量り売りをしようということで衆議一決。

酒屋でそれぞれ1斗樽を一つずつ掛けで買って、向島に行くがさっぱり売れない。 

「そうだ熊さんおめえの酒アッシに一杯1文で売ってくんねえかい」と八つあんがいうと、熊さんは

「ああ いいよって」八つあんから一文受け取って酒を渡す。

うめえな~ 八つあんが旨そう飲むのを見て、今度は熊さんが八つあんにいう「どうだい八つあん

 おめえさんの酒 アッシに一杯一文で売ってくんねえかい」と。

そうやって、一文のお金が八つあんから熊さんへ、お酒がその反対に熊さんから八つあんに何回

となく繰り返かえされて、酒は全部売れてしまって

酒樽はからっぽになる。  後に残ったものは一文のビタ銭と借金だけ。

ところで、日銀がお札(一枚37円の紙切れ)をバンバン印刷して市場に出すものだから、金余り現

象で銀行にお金を預けても、利息はほとんどゼロ。余ったお金が株に流れて株価が上昇、それって

景気がよくなったっていうことなの?  マジで・・・

堅実であるべき年金基金や郵貯銀行まで、バクチ場に参入するというから株価のバブルはさらに

膨らみ、それがいつしかハジケる定め。

最後にババを掴むのはいつもきまって庶民、これって常識と違いますか!?


緊急速報

2015-02-22 08:54:20 | 日記

27.2.22        緊  急  速  報                   NO.712          

 高齢者を狙う特殊詐欺の手口が更に一層巧妙になっています。

今までのように電話帳から無作為に電話をかけまくり、息子や娘に成りすまして「オレオレ」詐欺を働く方法から、

犯罪の手口が情報収集化・合理化・能率化されて、まずは公的機関(市役所・消費者センター・警察・NHKなど)

を装って高齢者にアンケートを取るという形で接近し、その高齢者の安否を気使うような質問の中に、犯罪集団

が知りたい情報を忍ばせておいて収集するのです。

生活に不自由はないか?・緊急連等先はあるのか?・ご近所に信頼できる人はいるのか?・不動産や証券を持

っているのか?お金どうやって守っているのか?・・・などです。

高度に洗練された犯罪集団は、平素あまり人としゃべる機会がない年配者は、安心してしゃべりだすと止まらない

特性をよく知っていて、自分たちが必要とする情報のすべてを電話一本で巧みに取集し、それをデーターベース

化して、犯罪の実行についてプランを立て確実に成功するという確信の下で、詐欺行為を実行に移すのです。

ですから、もし、そういう公的機関を名乗るところから「アンケート」などという電話があっても、安易に答えず先方

の連絡先を聞いて、こちらから電話を入れるという慎重さが必要でしょう。

そして、消費者センターなり「なごみの家」のスタッフに相談していただくなど、冷静な時間帯をつくるべきではな

いでしょうか?


舌禍

2015-02-21 08:36:30 | 日記

27.2.21         舌      禍              NO.711          

 自分が言った言葉がもとになって、他人を怒らせたりキズをつけるなどして受ける「禍」のことですね。

なかなか大臣になれなかった古参議員が念願の大臣になると、決まってこういうことをやってしまうの

ものです。

昭和初期の大恐慌の際に大蔵卿(大臣)片岡直温の失言で、大恐慌が発生したと言われています。 

世に言う「失言恐慌」です。

その内容は、日本統治下の台湾のメインバンクである台湾銀行が、破綻していないのに「台湾銀行は

本日破綻しました」と国会答弁したために、日本中で取付騒ぎ(大多数の国民が一斉に銀行口座から

預金を聞き出す行動)が起こり、経済は大混乱し大恐慌(極度の不況)が発生したのです。*

遠くはフランスのルイ14世の発言です。

贅沢三昧(ざんまい)の結果宮廷の台所(財政)が苦しくなって、私はこんなに苦しい生活をしているんだ!

・・・と国民に「もう少し税金を払ってほしい」と宮廷費用を開示したところ、国民にとってはバカバカしいほ

どの浪費だったことが発覚し、それを怒った国民が団結して政治犯収容の監獄バスチーユを攻撃して解

放し、同時に王と王妃マリーアントワネットを捕えて、ギロチン(断頭台)の露としたのでした。

消費税と社会保障の一体化なんて「舌禍」を飛ばしている誰かたちも、そのうちにギロチンの露とならんか!?

*経済で読み解く「大東亜戦争」上念 司著 を一部参考にしました。


古畑鑑定

2015-02-20 12:17:07 | 日記

27.2.20        古  畑  鑑  定              NO.710          

東大教授で法医学の権威と称された古畑 種基氏の法医学的鑑定は、まさに神の領域と言われる

ほどの素晴らしさで、戦後の重大な殺人事件や難事件を次々と解決(犯人逮捕)してきました。

ところが同氏が他界したのち、同氏の鑑定は次々と覆えされて多くの冤罪をもたらせてきたことを裏

づける結果となりました。

所詮人間のやること、人間にはそれぞれ有能も無能もあるけれど、いやしくも「神の領域」なんてこと

はあり得ない。

なにごとによらず、その道のエキスパートの意見や主張は参考すべきでしょうが、盲信してはいけま

せんし疑問を持つという姿勢が大事でしょう。  専門バカという言葉もあります。

その道の権威よりも素人の疑問の方が、固定観念にとらわれない分、案外と的を射ている場合だっ

てあります。

馬鹿馬鹿しい・荒唐無稽などと言わずに、人の意見を聞いてみることが、時には大切ではないかと

思います。   ところで、いまはやりのDNA鑑定って本当に間違いはないのでしょうか?


遠見富士

2015-02-19 08:55:01 | 日記

27.2.19        遠  見  富  士              NO.709          

富士山は離れて遠くから見ると、まさに霊峰の名に値する高貴な姿ですが、実際に登ってみると石ころ

だらけの禿山で、登山者が放置して行ったゴミが散乱した汚い山です。

そういう業況を称して「遠見富士」と言います。   人間だって同じこと。  立派な人格者と申されてい

た大学教授が、女子学生のスカートの下を手鏡で覗き、痴漢容疑で2回も逮捕されたという事件もあ

りました。  ひとはおへその下は別の人格?・・・というような事件も後を絶ちません。

前の民主党の委員長だった「管 直人氏」は有能な政治家という評判がある一方、いつもイライラして

いて周囲に当たり散らすので、そのあだ名が「イラカン」と言われたのでした。

このように、「人は見かけによらぬもの」そういうことを一般に「遠見富士」というのでしょう。

豪華な乗用車に華麗に乗り回し、素晴らしい業績を上げている会社の経営者だって、一皮むけば何が

出てくるか知れたものではありません。  そういうものに羨望するのではなく、マイペース行くより仕方

がないし、マイペースで行くことこそが、安全でもあるのではないでしょうか?