雨宮日記 4月12日(土) 則子さんは自治会へ、ぼくは学習会へ
則子さんは、十軒町の自治会総会へ、ぼくは資本論の習会へ出ました。『資本論 第2部』も、いよいよ、第3編の資本の再生産過程へさしかかりました。
「資本は回転する」が「剰余価値は1回1回発生するので、回転しない」という指摘が新鮮でした。
そして第17章に引用されたウイリアム・トムスンの言葉「この現行の分配【資本家のもうけのこと】の維持に比べれば、全人類の窮乏または幸福がつねに繰り返されることなどは、顧慮するにも値しないものと考えられてきた。暴力、欺瞞、偶然の結果を永久化すること、これを人々は安定と名付けてきた。そしてこの偽の安定を維持するために、人類のすべての生産的諸力が容赦なく犠牲にされてきたのである。」(第2巻、原書p326)。