雨宮日記 4月21日(月) 則子さんと「対称性」についての対話
則子さんは今朝までの「深夜勤務」で朝10時に帰宅でした。午前中、家族の昼食を(ラーメンと卵とじ)を作ったりして、眠ったのはお昼過ぎから夕方でした。
夜、話をしたら、「深夜、入居者さんが、妄想を抑えるクスリを弱めたら、また妄想がでちゃって、同じ入居者さんに「あんた、私を監視してるだろ」とか、職員の則子さんに「あんたは、どこの回し者なんだ」と詰問してきて、すごく大変だったと言ってました。
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ボクは、則子さんのいないあいだ家事をしながら、村山斉さんの『宇宙は何でできているのか』を、綿密に一太郎で抜き書きをしながら読んでいた1日でした。
それで、同居している、ボクと同じく本好き・SF好きの次女アイさんと、夕食の時に、マルチバース(多元宇宙)・多元宇宙SFについて話をしました。
アイさんに「多元宇宙SFの古典は、小松左京さんの『果てしなき流れの果てに』かな?」と言ったら、「お父さん、それ持ってたら貸して」と、言うので貸しました。
父子で「貸し借り」できるって、すごく幸せな関係だと思います。もちろん、妻の則子さんとは「これ、いいよ」「読む?」「うん、貸して」という貸し借り関係になって、30年以上ですね。お互いに豊かになっていると思います。
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夜、お布団を敷いた時に、則子さんが「この敷き布団は、こっちが上」と言うので、よく見たら、確かに掛け布団の端が、上と下ではちがうのです。
63年生きてきて、うかつながら、初めて気づきました。つまり、左右:上下を変換しても同じだという「対称性」は敗れているわけです。
これが、物理学の対称性とどう関連しているのか、分かりませんが、面白いです。引き続き、研究します。