過去現在未来のメモリーノート 25 哲学の基本概念「弁証法」について
哲学の基本概念「弁証法」について
哲学の本には、よく「弁証法」のことが出ている。その「弁証法」がすべての現象に妥当するかのように書かれているとボクはウソと言いたくなる。弁証法がすべてに正しい現象であるというのは証明されていないことだと思います。証明しているという人はそれを見せて欲しい。
ボクはやはり「弁証法」というのはすべてに普遍的に妥当する現象ではなく重要ではあるが部分的現象であると思う。
では世界はどうなっているか。
以前書きかけた小論の目次を借りよう。こう書いた。
「1、形式論理学でつくられる「展開しない」・「発展しない」事物
2、あらかじめプログラミングされた弁証法的「展開」をする原子や分子、生物
3、生物進化・人間の歴史=社会発展は結果の未定な「発展」」
つまり、この3つの異なる事物を峻別することから哲学を始めたい。まず「展開」「発展」のない非弁証法的な事物と弁証法的な事物を区別すること。
つぎに弁証法的な事物のなかで「展開」と「発展」とを区別すること。以上のことは端緒でであり、すべて今後の論述による。
自分でも未成熟な言い方であり何かが欠けているような気もするが現時点の思考として、書いておく。
以上は古生物学者井尻正二さんの論著に多くをよる。ただし井尻正二さんの主張がすべて正しいと言っているわけではない。